当時の世界最高GT アストン マーティン V12ヴァンキッシュ UK版中古車ガイド(1) MT換装も多し
公開 : 2025.02.08 17:45
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「2009年にアストン マーティンDB7へ興味を持ち、ディーラーへ見に行きました。でも、細かい部分で納得できなかったんです。ヴァンキッシュはひと目で気に入りました」。今回、車両協力していただいたスティーブ・ベリー氏が振り返る。
「シャシー番号は61。スウェード張りのザガート・インテリアなど、かつてアストン マーティンの会長だった、デビッド・リチャーズさんがコーディネートしたクルマです。1番のお気に入りとはいえませんが、毎日運転していて、走行距離は8万kmほど」

「とても乗りやすく、このブランドが作った初の本物の乗用車といえるかも。見た目も素晴らしい。イアン・カラムさんが描き出した、究極的スポーツカーだと思います」
「サブフレームとマフラーは新調しました。その際に、それらをすべて外す必要があるので、念のためクラッチも交換しています。10年間での整備費用は、3万ポンド(約585万円)くらい。それとテールパイプが数cm伸びたので、足も火傷しています(笑)」
英国で掘り出し物を発見
アストン マーティン V12ヴァンキッシュ(英国仕様)
登録:2003年式 走行:5万8900km 価格:4万9950ポンド(約974万円)
映画007「ダイ・アナザー・デイ」のボンドカーと同じ、タングステン・シルバーに塗られたV12ヴァンキッシュ。明るめのグレー・レザーのインテリアが、2+2の車内を明るい雰囲気にしている。

これまで2オーナーで、現在のオーナーは2008年から大切に維持してきたという。正規ディーラーでの整備記録がファイルに保管され、問題なく快調とのこと。純正のバッテリーコンディショナーも付属する。
アストン マーティン V12ヴァンキッシュ S(英国仕様)
登録:2005年式 走行:2万9200km 価格:11万5000ポンド(約2243万円)
MTへ換装されたV12ヴァンキッシュ S。ヘリテージモデルやクラシック部品を扱う英国のディーラー、アストン マーティン・ワークス社によって、2009年に作業されている。
ボディカラーはチタン・シルバーで、天井の内張りはキルティング仕上げ。走行距離はとても短く、3オーナー車だが新車のように美しい。整備履歴もしっかり残っている。販売店も、納車前にしっかり点検・整備するとのこと。
この続きは、アストン マーティン V12ヴァンキッシュ UK版中古車ガイド(2)にて。