【次世代電動化に向けた架け橋】ベースはシビック・タイプR!雪上で新型ホンダ・プレリュードを試す

公開 : 2025.02.13 00:00

もっともスポーティなモードが一番走りやすい?

新型プレリュードの走行モードは、コンフォート、GT、そしてスポーツの3つ。モードを変えることで、サスペンションの硬さ、パワーステアリングの手応え、さらにアクセルレスポンスが変わる。また、新型プレリュードを皮切りにホンダ各モデルに導入予定の『ホンダS+(プラス)シフト』が、3つのモードそれぞれで設定できる。これは、エンジンとモーターを制御して、駆動力や減速力の応答性を高めるシステムだ。

雪道なので、まずはもっともマイルドな乗り味となるコンフォートで、ホンダS+シフトをオフにして走り、次いでスポーツモードでオンにして走ってみた。筆者としては、前者が雪道での慎重な走りに向いていて、後者はかなり気を引き締めて走る必要があるというイメージを持って臨んだ。ところが、実際には後者のほうが『扱いやすい』と感じたから不思議だ。人とクルマとの一体感が増すのである。

新型ホンダ・プレリュードは今秋発売予定。これがほぼ量産車となる。
新型ホンダ・プレリュードは今秋発売予定。これがほぼ量産車となる。    本田技研工業

ハンドリング制御とトラクション制御は従来型だが、プレリュード向けに綿密にセッティングを施している。また、ホンダS+シフトでは、コーナー進入時にシフトダウンを連想させる音と振動で車速をコントロールしてくれることが、ドライバーの安心感につながっている。

雪道の運転では周囲の景色と道路との区別がしづらいケースも少なくない。そうなると、旋回できる速度を超えてコーナーに入ってしまい、クルマの姿勢を見出してしまいかねない。それを、『音』を交えて速度制御してくれることで、走りのリズムがつかみやすく、結果的にドライバーの安心感につながるのだ。

ホンダは2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、2040年にはグローバルで発売する新車をEVまたは燃料電池車にする目標を掲げている。その実現に向けて、ホンダ独自のハイブリッド技術であるe:HEVをさらに磨き、2030年にはe:HEVの年間販売台数を現在の2倍にあたる130万台まで拡大する計画だ。

新型プレリュードは、そうしたホンダの次世代電動化に向けた『架け橋』となる。12月のドライ路面走行、そして今回の雪上走行を通して、そう感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

新たな前奏曲!6代目ホンダ・プレリュードの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事