【内田社長退任でどうなる日産】現実はホンダと復縁?日産再生が成功するために必要な『選択肢』

公開 : 2025.03.12 18:05

ホンダと復縁した場合、どうなる?

最も現実的な『様々な選択肢』のひとつが、ホンダとの復縁だ。先にも書いたように噂では、そこに三菱、さらに鴻海が加わるというのだが、仮にホンダとの経営統合が実現した場合、日産はどうなるのか?

基本的には、経営統合交渉が始まる前から2社共同で活動してきた、技術的なワーキングチームが検討したことが実現する、と考えるのが妥当だろう。そうなると、先の交渉にあった日産がホンダの完全子会社になるケースに限らず、重要度が高い案件はやはり電動化である。

正しい選択をし、魅力ある日産自動車になることをオーナーやファンは願っている。
正しい選択をし、魅力ある日産自動車になることをオーナーやファンは願っている。    桃田健史

あくまでも筆者の想像であるが、日産が2月の第3四半期決算時に明らかにした第3世代e-Powerは、苦戦の続くアメリカ市場でのリリーフ投手として投入。その先は、ホンダが量産開発を進めている次世代 小型e:HEV、および次世代 中型e:HEVの活用という流れが考えられる。

EVについても、中国向けでは、ホンダと日産が当面は自社開発EVを継続し、その後にグローバルでゼロシリーズのプラットフォームを共有する。燃料電池についても、ホンダが先に公開した次世代型を日産と共有。こうしたハードウェア、ソフトウェアの共通化により、クルマ全体の制御を司るビークルOSはホンダの『アシモOS』とする。

こうして開発リソースが身軽になった日産は、デザイン、ライフスタイル、そしてエネルギーマネージメントサービスなどでのブランド価値を追求するブランドに生まれ変わる。日産の新しい経営陣には、こうした大胆なストーリーメイキングをする決断力や、度胸という名のビジネスセンスを見せてほしい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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