買える望みは「ミニカー」だけ? マクラーレンF1 UK中古車ガイド 史上最高のロードカー
公開 : 2025.04.25 19:05
購入時に気をつけたいポイント
トランスミッション
6速MTは、636psのV12エンジンを許容する耐久性を備えるものの、負荷は小さくない。滑らかに変速できるか確かめたい。クラッチはカーボンファイバー製。信頼性が高いとはいえ、若干滑りやすい。交換には数万ポンド(数100万円)が必要になる。
ブレーキ
標準のパッドとディスクは高性能。パッドは、2万4000km毎の交換が指定されている。マクラーレンのクラシックカー部門、MSOヘリテイジはパッド素材の改良を重ねており、最新アイテムはペダルの感触に優れるという。
定期メンテナンス

MSOヘリテイジによる点検整備は綿密で、合計85時間を要する。エンジンを降ろし、燃料タンクやホース、消耗品が一式交換される。またエンジンやトランスミッション、サスペンション、補機類はオーバーホールされる。ダンパーは、10年毎に交換とのこと。
作業が終わると、グレートブリテン島中南部のミルブルック自動車試験場へ持ち込まれ、走行テストを実施。作業終了の承認が行われる。
ボディとインテリア
カーボン製ボディに擦り傷などがないか、丁寧に観察したい。シャシーも含めて、修理には想像以上の費用が必要になる。
エンジンルーム内には、熱を反射しボディパネルを保護する目的で、金箔が貼られている。整備の際に交換されることが一般的。貼り直すのに、18時間程度は必要とのこと。
中央の運転席のサイドボルスターは、乗降時に身体が当たりすり減りがち。
知っておくべきこと
横に3列並んだシートの中央に、運転席がある。ドアからは遠い位置で、スムーズな乗り降りには練習が必要といえる。
英国や日本では左側のドアを開き、助手席へ一度腰を下ろし、右足を運転席側へスライド。腕で身体を持ち上げつつ、左足もペダル側へ移動し、腰から運転席へ座るという方法が一般的だという。慣れれば簡単かもしれない。

F1を落札する場合は、純正のツールボックスとサービスマニュアルがセットになった、レザーケースが付帯することを確かめたい。貴重なアイテムだ。
純正のガソリンタンクはケブラー製だが、英国のランザンテ・モータースポーツ社は、アルミニウム製のタンクを開発している。これなら、5年毎の交換は不要。採用を前向きに考えて良いだろう。
英国ではいくら払うべき?
1万7000ポンド(約332万円)以下
マクラーレンF1で現実的なのは、ミニカー。ホットホイールなら数ポンド(数100円)で探せるが、職人がハンドメイドするアマルガム社製のスケールモデルは絶品。1/8スケールで、芸術品のように精巧に出来ている。
1500万ポンド(約29億2500万円)〜2499万ポンド(約48億7499万円)
本物のF1の交渉権を得られる価格帯。年式や走行距離によって落札額には幅がある。状態もまちまちだ。
2500万ポンド(約48億7500万円)以上

走行距離の短い、極上状態のF1がご希望ならこの価格帯から。幸運なら、珍しいF1 GTRも狙えるだろう。
英国で掘り出し物は発見できず
シャシー番号29のF1は、2024年5月に非公開で落札されているが、執筆時に出品中のF1は英国に存在しなかった。2021年には、走行距離400kmの1台が1482万5000ポンド(約28億9088万円)で落札されているが、最近の相場は上昇中。















































































































