【自動車ジャーナリスト修行中!】黒木美珠がスバル・フォレスターを乗り継ぐ理由

公開 : 2025.04.17 11:25  更新 : 2025.04.18 18:29

フォレスターから、またフォレスターへ。私が新型へ乗り換えると決めた理由とは――。
自動車ジャーナリスト(の卵)黒木美珠が、新型スバル・フォレスターの登場をきっかけに、自身の愛車である現行型との関係を改めて見つめ直しました。

進化しながら、らしさを貫く新型フォレスター

フォレスターから、またフォレスターへ。私が新型へ乗り換えると決めた理由とは。

新型スバル・フォレスターの登場をきっかけに、私は自身のフォレスターとの関係を改めて見つめ直しました。いまの生活を支えてくれている愛車から、次の一台として新型を選んだ理由をお伝えします。

新型フォレスターと。X-MODEを体験しました。
新型フォレスターと。X-MODEを体験しました。    黒木美珠

いまやSUVはどのメーカーからも選び放題という時代。そのなかで新型スバル・フォレスターが持つ存在感は、『どれだけ変わったか』ではなく、『どれだけ変わらずにいられるか』に重きが置かれているように感じました。

シャープなフロントライトや、力強さや頼もしさを感じさせるボディラインは、確かに現代的にアップデートされているのに、どこかホッとするような、「あ、やっぱりフォレスターだ」という安心感のような空気がちゃんと残っているのです。

それはきっと、初代から一貫している『実直さ』や『道具としての信頼性』が、最新型にも脈々と息づいているからだと思います。

スバル車らしい低重心の安定した走りと、どんな道でも頼もしく進んでいけそうなAWDの走行性能は、しっかりと受け継がれ、正常進化しています。

そこに加わったのが、より洗練されて垢抜けたエクステリアデザインや、サイクリストにも対応する歩行者保護エアバッグ、そして進化した最新のアイサイトXといった先進安全装備です。

安全性と走りにこだわるスバルらしい姿勢は、今回も変わらず――いい意味で。一方で見た目も中身も確かに大きく進化しているのに、フォレスター特有の『芯の強さ』のようなものが残っているのです。

変わったけれど、変わりすぎてはいない。そのバランスが、なんだか嬉しく感じられました。

開発者に取材した際にも、『使う人のために、しっかり役に立つクルマでありたい』という想いが伝わってきました。どんなに新しくなっても、根底にある思想が変わらない。それが、新型フォレスターを見たときに私が強く感じたことでした。

フォレスターというキャラクター

現在、私の愛車は5代目のスバル・フォレスターSTIスポーツです。

それまでスバル車に乗った経験がなく、このモデルが人生初のスバルでした。ビックマイナーチェンジのタイミングで初めてステアリングを握ったときの感触は、今でもはっきり覚えています。クルマに詳しいわけではない当時の私でも、「あ、これまでのクルマとは違う」と感じるほど、骨格のしっかりした走りでした。

愛車のフォレスターで北海道往復2500km旅。吹雪の八甲田山にて。
愛車のフォレスターで北海道往復2500km旅。吹雪の八甲田山にて。    黒木美珠

ステアリングを通して伝わる微細な手応えや、シートに座る体の下からじんわりと感じる『どっしり感』があり、4輪がしっかりと地面をとらえているのが肌でわかるような安心感がありました。

ちょうどその頃、私は新しい趣味としてサーフィンやスキーを始めたばかりで、季節ごとに自然と向き合う時間が増えていた時期でもありました。そんな新しいライフスタイルに寄り添ってくれる相棒がほしいと考えていた私にとって、この未来の愛車との出会いは、まさに絶妙なタイミングだったのだと思います。

フォレスターの魅力は、華やかさではなく、誠実さにあると感じています。

SUVというジャンルには、高級感や派手なデザインを前面に出すモデルも少なくありません。でも、このクルマはどこか控えめ。だからこそ、暮らしのなかでこそ真価を発揮してくれるような、『使ってわかる魅力』が詰まっています。

安全性と走りを何より優先する姿勢も、毎日の運転に安心をもたらしてくれます。

都会の混雑した道を静かに走る日もあれば、雪道を踏んでスキー場に向かう日もある。フォーマルな装いで大切な人を迎えに行く日もあれば、塩で汚れたボードを積んで帰る日もある。そんなふうに生活のなかで役割を変えながら、でもいつも変わらずそばにいてくれる。その姿勢に、私は信頼を寄せています。

愛着という言葉だけでは足りない、それ以上に『そばに居てほしい』と感じさせてくれる……。フォレスターは、いつの間にか、私の日常に欠かせない存在になっていました。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。

フルチェンで6代目に進化!新型スバル・フォレスターの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×