【スーパーカー超王が斬る】価格は1億2890万円!アストン マーティン・ヴァルハラはデザインもエンジニアリングも世界最高峰

公開 : 2025.05.12 11:45

わずかなターボラグでも解消するシステムが完成

ハイブリッドシステムを使った、ドライビングモードの選択も、ヴァルハラのカスタマーには大きな魅力だ。中でも『トルクフィル』と『Eブースト』の両モードは、エレクトリックモーターの推進力を活用し、V8ツインターボエンジンのパワーをさらに強化。

さらにターボが要求されるブースト圧を発生するまでの間、やはりエレクトリックモーターから瞬時にトルクを発生し、わずかなターボラグでもそれを解消するシステムが完成された。

ヴァルハラの基本構造は、専用設計されたカーボンファイバー製のタブを中心にデザインされる。
ヴァルハラの基本構造は、専用設計されたカーボンファイバー製のタブを中心にデザインされる。    アストン マーティン・ジャパン

モノコックタブの前後にはアルミニウム製のサブフレームが接合されており、フロントにはF1マシンスタイルのプッシュロッド型サスペンションが、またリアには5リンク式のサスペンションも組み合わされている。

このヴァルハラのサスペンションシステムには、前後ともビルシュタイン製のDTXアダプティブダンパーが装着されており、ドライビングモードに応じて最適なパフォーマンスを発揮するようにセッティングされている。CCBのブレーキシステムもオンロードからサーキットまで、十分な制動性能と耐久性をドライバーに感じさせてくれるだろう。

また回生ブレーキもヴァルハラでは非常に重要な機能。ヴァルハラにはCAT BとCAT Aという2タイプの回生ブレーキが装備されているが、前者はブレーキを踏んだ際に、後者はドライバーがアクセルペダルから足を離した際に電力を回生するシステム。ちなみにPHEVのシステムを持つヴァルハラのEV走行は満充電から14kmが可能だ。

ビークルダイナミクス、エアロダイナミクスへの拘りも相当に強い。ダウンフォースは240km/h走行時で600kg。さらにDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を使用することで、最高速の350km/hに到達できる。

ハイマウントとローマウントのエキゾーストを各々2本ずつ採用したことや、またクオリティの高いインテリアを実現したことなど、ヴァルハラは2025年に誕生するスーパーカーの中でも、特にその存在感を強く世界にアピールするものとなるだろう。

まさにアストン マーティンの本気が現れたこのヴァルハラ、注目の価格は日本では1億2890万円と発表された。

アストン マーティン・ヴァルハラのスペック

全長×全幅×全高:4727×2014×1161mm
ホイールベース:2760mm
エンジン:4.0L V型8気筒PHEV
最高出力:1079ps(793kW)/6700rpm
最大トルク:1100Nm
最高速度:350km/h
0-100km/h:2.5秒
空荷重量:1655kg
燃料タンク:65L
生産台数:限定999台
価格:1億2890万円

ヴァルハラはスイングアップ式のドアを採用する。
ヴァルハラはスイングアップ式のドアを採用する。    アストン マーティン・ジャパン

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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