信頼関係の深さはCSL以上 BMW M4 CS(2) サーキットで顕になるコンペとの差

公開 : 2025.06.12 19:10

サーキットで楽しめ、全天候へ対応できるクーペ

振り返ってみると、先代のM5 CSはM5 コンペティションをあらゆる面で凌駕していた。より高速で柔軟で、コミュニケーション力に長けた、画期的なスーパーサルーンだった。新しいM4 CSも、概ねその期待へ応えている。

直6ツインターボエンジンは凄まじく強力ながら、求めれば優しくも反応してくれる。とてつもなく速く、M4 CSLよりシャシーの挙動は予想しやすい。ただし、部品の総和以上の体験という、M5 CSのようなマジックまでは叶えられていない。

BMW M4 CS(英国仕様)
BMW M4 CS(英国仕様)

英国価格は、カーボンセラミック・ブレーキが標準だったM4 CSLへ迫り、M4 コンペティションより30%お高い。だが、公道との親和性が高くサーキットでも楽しめ、全天候へ対応できるクーペは、高度な911を除いて極めて珍しい。

◯:スーパーカー級に速い 安定した走りで公道とサーキットに対応するエンターテインメント性 優れた人間工学 大人4名で移動できる
△:M4 コンペティションと公道での違いは限定的 お高めのお値段 小物入れに乏しい車内 通常のM4より落ち着かない乗り心地

BMW M4 CS(英国仕様)のスペック

英国価格:12万2685ポンド(約2392万円)
全長:4801mm
全幅:1918mm
全高:1388mm
最高速度:302km/h
0-100km/h加速:3.1秒
燃費:9.9-10.0km/L
CO2排出量:19-23g/km
車両重量:1760kg
パワートレイン:直列6気筒2993cc ツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:550ps/6250rpm
最大トルク:66.1kg-m/2750-5950rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

BMW M4 CSの前後関係

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