荒削りさがイイ? ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック キリリとスポーティ

公開 : 2025.06.16 19:05

ハードな乗り心地 変わらないヤンチャぶり

サスペンションは、従来のイメージ通りハード。英国の路面に刻まれたあらゆる凹凸やワダチの存在を、乗り手に教えてくれる。直進性にも影響はあり、荒れた区間ではラインが乱れがち。変わらないヤンチャぶりだ。

コーナーへ飛び込んでみると、車重が影響しフィードバックは薄め。路面をヒタヒタ捉えるものの、現代の高性能モデルが追求するような、ステアリングの正確性は得ていない。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック(英国仕様)
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック(英国仕様)

そもそもシリアスなミニは、以前からドライバーへ雄弁に情報を伝えるタイプではなかった。エンジンが唸りを上げ、MTのギアを積極的に切り替えて、駆け回るタイプといえた。それらが備わらない新世代では、寂しさが滲むことも否定できない。

試乗で得た電費は、5.6km/kWh。積極的に走らせての結果だから、丁寧に扱えばカタログ値の6.6km/kWhへ迫れるはず。現実的な航続距離も、320km程度に届くだろう。

少し荒削りな走りが好ましい個性

タイヤを空転させるような、少し荒削りな走りが好ましい個性を醸し出す、ミニ JCW エレクトリック。有望なコンパクトEVが登場したといっていい。

1.5t切りの車重と油圧バンプストッパー付きサスペンションで、走りと乗り心地を両立させた、アルピーヌA290は好敵手。プジョーe-208 GTiも、間もなく姿を表す。小さな電気自動車は、にわかに活気づいてきたようだ。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック(英国仕様)
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック(英国仕様)

◯:JCWらしい活発な走り 運転を充分楽しめる チャーミングでセンス良いデザイン
△:軽くない車重を実感する 硬すぎる乗り心地 もう少しステアリングは正確でイイ

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・エレクトリック(英国仕様)のスペック

英国価格:3万4905ポンド(約680万円)
全長:3876mm(標準クーパー)
全幅:1744mm(標準クーパー)
全高:1432mm(標準クーパー)
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:5.9秒
航続距離:370km
電費:6.6km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1725kg
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:49.2kWh
急速充電能力:−kW(DC)
最高出力:258ps
最大トルク:35.6kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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