【インターフェイス刷新】ボルボ『XC60』を一部改良 B5エンジンをミラーサイクル化

公開 : 2025.06.03 08:05

環境に配慮、洗練されたデザイン

改良新型『ボルボXC60』のエクステリアは、より現代的で洗練されたデザインを与えられた。

フロントグリルには、ボルボの『アイアンマーク』とシンクロした2方向からの斜線が重なる新デザインを採用。これは最新のXC90とも共通した、新しいアイデンティティとなる。

改良新型ボルボXC60『プラスB5』。2.0Lターボエンジンがミラーサイクル化された。
改良新型ボルボXC60『プラスB5』。2.0Lターボエンジンがミラーサイクル化された。    ボルボ

さらに新たなホイールデザインと、ダークカラーになったフルLEDテールライトが力強い印象を引き立てる。

ボディ色は新色の『フォレストレイク』、『オーロラシルバー』、『マルベリーレッド』を加えた8色展開となった。

インテリアではレザーフリー素材の採用が拡大され、上級グレードの『ウルトラ』では従来のファインナッパレザーに加え、100%リサイクルポリエステル素材『ネイビー・ヘリンボーンウィーブ』を無償オプションに設定される。

『プラス』グレードでは、従来の本革シートに代わりリサイクル素材とバイオベース素材から作られる『ノルディコ』シートを標準装備とした。

また、全グレードにテイラード・ダッシュボードやオレフィス社製クリスタルシフトノブを採用するなど、スカンジナビアンデザインならではの上質で心地よい空間の演出と、さらなる環境負荷の低減を実現した。

センターコンソールには新デザインの2+1カップホルダーやより使いやすい位置となったスマートフォン用ワイヤレス充電器など、日常での使い勝手を向上させた。

さらにピラーやエンジンルームなどへの遮音材の追加により、キャビンの静粛性が向上、快適な移動時間を提供する。

燃費向上と安全機能の充実

今回の改良では、マイルドハイブリッドの『B5』グレードに搭載される2.0L直列4気筒ターボエンジンをミラーサイクル化。従来比で燃費効率が約5%向上した。

そのほか、安全機能では運転支援機能の『パイロットアシスト』に、『エマージェンシー・ストップ・アシスト機能』が追加された。

ドライバーが無反応時に、安全に車両を停止させる『エマージェンシー・ストップ・アシスト機能』を追加。
ドライバーが無反応時に、安全に車両を停止させる『エマージェンシー・ストップ・アシスト機能』を追加。    ボルボ

これは『パイロットアシスト』の作動中に、ドライバーが両手でステアリングホイールを握るように求められても反応しない場合に、自動で車両を安全な場所に停車させる機能である。

これらの改良により、『XC60』は快適性、環境性能、安全性、そしてデザインの全てにおいてさらなる進化を遂げた。

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  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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