かつて世界最速4シーター アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(1) 英国製V8の世界

公開 : 2025.07.12 17:45

アイデアの起源はメルセデス280SL

DBS V8以上に不調へ悩まされたのが、トライアンフ・スタッグ。ドイツ・ブランドに打ち勝つというコンセプトを掲げ、パッケージングは巧妙に練られていたのだが。

1970年代のアメリカでは、安全性を理由にコンバーチブルの販売が禁止されるという噂があった。欧州の自動車メーカーが固唾をのんで議会へ注目する中、トライアンフは大胆なスタッグの開発へ踏み切った。Tバールーフが、問題を回避する手段となった。

トライアンフ・スタッグ(1970〜1977年/欧州仕様)
トライアンフ・スタッグ(1970〜1977年/欧州仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)/ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

スタッグは、トライアンフのビジネスにもイメージにもプラスになり得た。約半世紀前、2000ポンドの価格帯で、V8エンジンを搭載しルーフを開け放てる4シーターモデルは、英国では他に存在しなかった。

アイデアの起源はメルセデス・ベンツ280SLにあったが、価格は2倍以上も違った。その結果、一定の支持を集め、1970年から7年間に約2万6000台が売れている。デザイナーのジョヴァンニ・ミケロッティ氏が描き出したボディも、魅力の1つになった。

この続きは、アストン マーティン DBS V8 & トライアンフ・スタッグ(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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