フェラーリ・アマルフィが日本初お披露目!ローマと全てが違う外装が包み込むものとは【元専門誌編集長の視点】

公開 : 2025.07.30 10:00

日本市場にかかる期待は大きい

実車の印象はローマとかなり近いものだったが、それをボディパーツをテールレンズ以外全て入れ替えて作りあげるのは、意外と難しかったのではないかと感じている。ある意味、イタリアンデザインの面目躍如だ。

一方でフロントグリルがシンプルになるなどミニマルさを目指したのはわかるが、個人的にはフロントにシャープさがなくなった印象で、ここまでコンセプトやイメージを維持したことが顧客にどう判断されるか気になるところ。

気になる車両価格は3418万円。ローマから約550万円のアップとなる。
気になる車両価格は3418万円。ローマから約550万円のアップとなる。    上野和秀

このクラスはカリフォルニア以来、初めてフェラーリを選ぶエントリーモデルとして、新たな顧客を獲得してきた。しかし、昨今のスーパーカー業界はハイエンドは好調だが、中間あるいはエントリー系はライバルが多く、電動化との狭間の中で、アマルフィにも厳しい戦いが待ち受けている気がしてならない。

それには中国市場の低迷、トランプ関税による北米市場の暗雲も無関係ではないだろう。これまで世界で2番目の市場とされてきた日本にかかる期待は自ずと大きくなるが、それは各ブランド同様で、そんな簡単な話でない。

気になる車両価格は3418万円となった。これはローマから約550万円のアップとなり、為替の変化などを考えると致し方ないのかもしれないが、インパクトは大きい。なお、欧州では2026年初頭からデリバリー予定とのこと。

果たしてアマルフィが、この日の発表会場のように『ホット』な存在になるか。動向を見守ることにしたい。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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