フェラーリ・アマルフィが日本初お披露目!ローマと全てが違う外装が包み込むものとは【元専門誌編集長の視点】

公開 : 2025.07.30 10:00

フェラーリらしい技術的改良点

ローマのビッグマイチェン版とはいえ、細かいところではフェラーリらしい技術的改良が散見される。

目立つところでは、リアのアクティブスポイラー採用だろう。ロードラック(LD)、ミディアムダウンフォース(MD)、ハイダウンフォース(HD)の3パターンがあるが、制御は全て自動。HDでは250km/hで110kgダウンフォースが増加する。

エンジンはF154型V型8気筒ツインターボの最新バージョン。
エンジンはF154型V型8気筒ツインターボの最新バージョン。    上野和秀

エンジンでは、専用のキャリブレーションで2基あるターボチャージャーの回転速度を個別に制御できるようになり、最高回転数が17万1000rpmとなった。これによりスロットルレスポンスが向上しているが、これは各シリンダーバンクに専用の圧力センサーを導入したことにも起因するという。296GTB以降使用している新しいエンジン制御ユニットも導入された。

また、1.3kg軽量となるカムシャフトを採用し、再設計したエンジンブロックには非構造素材を切削する精密機械加工を施して約1kg軽量となった。フェラーリのエンジンでは初となる低粘度オイル採用で、低温時の抵抗が約30%低減している。

スロットルレスポンス向上は他の様々な部分でも図られ、トランスミッションもさらなる最適化で、変速の滑らかさと速度が高まっているという。

サイレンサーレイアウトも新しくなり、『最も厳しい騒音規制にも準拠』するよう改良。排気シシテムは熱慣性の低減で始動時間が短縮された。サウンドも新しい比例制御式バイパスバルブでエキゾーストノートを管理するとしている。

注目はブレーキバイワイヤの採用

大きなところでは、ブレーキバイワイヤ採用が注目だろう。296GTB以降採用されている6Dセンサーのデータで制御するABS Evoとの組み合わせが、どんな挙動を示すのか注目だ。

タイヤはブリヂストン・ポテンザ・スポーツとピレリPゼロの2種類が標準となる。

インターフェイスが一新された室内。センターモニターが横型に。
インターフェイスが一新された室内。センターモニターが横型に。    上野和秀

プレスリリースで快適装備のアピールが多いのも特徴的で、ブルメスターのオーディオシステムがオプションで登場。14個のスピーカーと1200Wのパワーで『ベンチマークとなる音質を実現』としている。

アップル・カープレイとアンドロイド・オートも標準となり、ワイヤレス充電機能も装備。『マイ・フェラーリ・コネクトシステム』は、専用アプリで遠隔でも車両の状況が確認できる。

また、これまたオプションで10個のエアチャンバーを内蔵するマッサージ機能付きシートが選択可能に。これには座面とバックレストのベンチレーション機能も備わる。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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