【米国トヨタ公認】JDM中心に約600台!『第29回オールトヨタフェスト』に気合いのトヨタ車が集結

公開 : 2025.08.09 11:45

第29回オールトヨタフェスト、注目の5台を紹介

ここからは参加車の中から、注目の5台を紹介しよう。まずはトヨタフェストで最高位となる『ベスト・オブ・ショウ』を獲得した1966年式トヨタ・スタウトから。

トヨタ・スタウトは、戦後間もない1945年12月に開発が着手されたトヨタ初の小型商用車『トヨペット・トラックSB型』(1947~1952年)をルーツとする。1959年に『スタウト』に名称変更された。

1966年式トヨタ・スタウト
1966年式トヨタ・スタウト    Kit Fung@JCCS

こちらのスタウトは1966年式で、ボディはもちろんエンジンのバルブカバーにまで再現された『風化調=パティーナ』ペイントが目を引く。100%トヨタ製パーツで完璧なカスタムが行われており、エンジンはレクサス製3UZ-FE型V8を搭載。

さらに、トランスミッション、サスペンション部品、4輪ディスクブレーキも別のレクサスから、電動パワーステアリングシステムはトヨタ・プリウスから見事に組み込まれている。

数年にわたって施されたカスタムは、第29回トヨタフェストの『ベスト・オブ・ショー』という称号にふさわしい圧巻の完成度を誇る。

1989年式トヨタ・ピックアップ

オーナーは1989年にこちらを新車で購入したが、1990年に手放した。叶うことならもう一度乗りたいと長年考えていたところ、27年後の2017年夏、息子さんがとある駐車場で『間違いなくあのトラックだ』と思えるクルマを発見。『買い戻したい』というメモを残したが返事はなかった。

数年後、車両のVINナンバーを入手し、カリフォルニア州プレサビルに住む方が所有していることがわかった。そこでオーナーと連絡を取り合い、さらに数年のやり取りを経てついに2024年3月、約1000マイルの旅を経てオーナーのもとにやってきたわけだ。

1989年式トヨタ・ピックアップ
1989年式トヨタ・ピックアップ    Kit Fung@JCCS

現在は当時の姿を忠実に再現するべくレストアされ、今回初めてのトヨタフェストに展示された。その結果、トラック部門の最高賞を獲得している。

1992年式トヨタ・セラSLSS

セラは日本では6年弱(1990年3月~1996年1月)で約1万6000台販売という今ひとつの人気だったが、発売から30年を過ぎ、JDMの世界ではそのユニークなスタイリングと個性的な装備や操作感で人気を博している。

今年のトヨタフェストに展示されたセラは『SLSS』(スーパー・ライブ・サウンド・システム)仕様で、SLSSとは富士通テン(当時)とトヨタ自動車が共同開発したサウンドシステムのこと。

1992年式トヨタ・セラSLSS
1992年式トヨタ・セラSLSS    Kit Fung@JCCS

標準の4スピーカーに対して10スピーカー+DSP機能を搭載するなど、当時はカーオーディオ界のマイルストーンとして非常に高く評価された。こちらの車両はカスタム製作された前バンパー+フェンダーをはじめ、高機能で個性的なパーツが組み込まれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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