レクサス、新型スポーツカーのコンセプト初公開 『LFA』後継? V8モデルも登場か

公開 : 2025.08.18 12:05

レクサスは次世代スポーツモデルの姿を描く『レクサス・スポーツコンセプト』を公開しました。リアディフューザーや可動式リアスポイラーなど、走行性能重視のデザインが確認できます。『LFR』の名称を採用する可能性も。

新型『LFR』のコンセプトモデル?

レクサスは、8月15日に米国で開催されたモントレー・カー・ウィークにおいて、新型の『レクサス・スポーツコンセプト(LEXUS Sport Concept)』を公開した。

このコンセプトカーは「次世代スポーツカーのビジョン」と表現されているが、7月に英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで登場したプロトタイプとの関連性は不明だ。両者の全体的なシルエットは似ているが、細部の仕上がりは異なる。

レクサス・スポーツコンセプト
レクサス・スポーツコンセプト    レクサス

例えば、フロントフェンダーに沿って伸びるフロントライトとグリルシグネチャー、N字型のリアライトなど、いくつかの新しいデザイン要素が確認できる。プロトタイプでは従来型のサイドミラーを装備していたが、今回はカメラに置き換えられ、ルーフには空力性能を高める小さなテールフィンが備わっている。

大型のリアディフューザーとアクティブリアスポイラーを装備していることから、パフォーマンス重視の仕様であることが伺えるが、エグゾーストパイプは見当たらない。プロトタイプではディフューザー上部にエグゾーストが配置され、V8エンジンらしきサウンドを轟かせていた。

リアエンドに組み込まれた三角形のモチーフは、かつてのLFAのエグゾーストシステムを連想させる。レクサス・スポーツコンセプトの量産バージョンは、LFAの後継車として位置付けられる可能性高い。

なお、量産バージョンでは『LFR』の名称を採用する可能性があると推測されているものの、レクサスからはまだ正式な発表はない。

エグゾーストがないことから、2021年に次世代の電動スーパーカーとして発表された『エレクトリファイド・スポーツ』コンセプトを発展させたモデルと考えることもできる。

エレクトリファイド・スポーツは2020年代後半に生産が開始される見込みで、レクサスのGT3レーシングカーから着想を得た構造を採用し、EVでありながら「マニュアル・トランスミッション」を搭載すると言われている。

一方、V8エンジン搭載スポーツカーも、2026後半に登場する見込みだ。英グッドウッドで披露されたGT3レーシングバージョンは、2026年3月に開幕する世界耐久選手権でデビューする予定で、GT3のレギュレーションでは、参加車はロードカー(公道仕様)と基本ボディデザインを共有することが義務付けられている。

技術仕様は不明だが、グッドウッドで実走行を披露したGT3プロトタイプのサウンドは、明らかにV8エンジンのものであった。レギュレーションでは、最高出力600ps、車両重量1300kg以下と定められているが、ロードカーでは排出ガス規制に対応するためハイブリッドシステムを採用する可能性もある。

レクサスの現行のスポーツモデルであるRCおよびRC Fは、今年後半に生産終了となる予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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