【第3世代に進化】ドライ&ウェット性能は夏タイヤ並み?ミシュランのオールシーズンタイヤ『クロスクライメイト3』登場!

公開 : 2025.09.02 14:30

思いどおりにクルマが動く

CC3は高速周回路を使い、トヨタカローラ・ツーリング(サイズ205/55R16)でスラロームと高速レーンチェンジを行った。

スラロームで感心したのは、ステアリングを切り出した時の応答性とともに、右から左へ切り返した時に、中立付近でも手応えがなくならないことだ。

スラロームで感心したのは、中立付近でも手応えがなくならないことだった。
スラロームで感心したのは、中立付近でも手応えがなくならないことだった。    平井大介

そのため中立付近で微妙なコントロールが効き、正確に狙ったラインをトレースすることができた。一般的には思いどおりにクルマが動く、あるいはステアリングが効くという印象が得られるだろう。

ウェットブレーキも同サイズのカローラ・ツーリングを使用。初速は80km/hで、制動距離は約34mだった。水深は深めだったにもかかわらず、ブレーキを踏んだ瞬間から路面とのコンタクト感があり、強い減速Gを発揮してくれた。

比較用に残溝2mmでも試すことができ、こちらは制動距離約40mだった。制動距離の差は約6mあるが、残溝を考えるとかなり良い数値だ。最初の3~4mは水に浮く感覚があり、その後タイヤと路面がコンタクトすると、強い減速Gがでる。コンパウンド自体のグリップ性能の良さが実感できた。

グリップ感があり応答も素直

CC3スポーツは、ウェットハンドリング路をフォルクスワーゲン・ゴルフ(サイズは225/40R18)で試乗した。また比較用に新品のクロスクライメイト2(以下CC2)を履いたゴルフも用意された。

まずはCC2で試乗すると、しっかりしたグリップ感があり応答も素直。限界近くまで追い込んでいってもいきなりグリップが抜けるようなことがなく、じわじわと滑り量が増してくるので、限界がわかりやすい。

グリップを伝えるステアリングの手応えがよりクリアで、いい意味でシャープだ。
グリップを伝えるステアリングの手応えがよりクリアで、いい意味でシャープだ。    平井大介

改めてCC2のバランスの良さに感心したのだが、CC3スポーツで走り出すと印象は一変した。グリップを伝えるステアリングの手応えがよりクリアで、いい意味でシャープなのだ。良いと感じていたCC2の手応えに、わずかながら曖昧さや鈍さのようなものが混じっていたことを、比較することで知ることができた。

タイトなコーナーでは、ステアリングの切り出しに対するノーズの動きの精度感が高く、シュッとノーズが向きを変え、そのまま切れ味のいい旋回に入る。ウェット路面を全く意識させない、手応えの明瞭さとグリップの安定感が印象深かった。

感触がクッキリとしている

高速コーナーでも、コーナーの大きさに合わせて切り込むステアリング操作にクルマが動きがピタリとついてくるので、不安なく走ることができた。タイヤが路面を捉え、グリップする感触がクッキリとしているのがそう感じさせるのだろう。

ひととおり試乗して感じたのは、確かにミシュランの説明のとおり、ドライ、ウェット性能が明らかに上がっていること。特にCC3スポーツはより夏タイヤに近い乗り味を持っており、これならハイパフォーマンスカーでもストレスなく夏シーズンを走れるに違いない。

これならハイパフォーマンスカーでもストレスなく夏シーズンを走れるに違いない。
これならハイパフォーマンスカーでもストレスなく夏シーズンを走れるに違いない。    平井大介

そこで気になるのがやはり冬道性能。CC3、CC3スポーツ共にスノーフレークマークがついており、性能を担保していることは間違いないのだが、これだけドライおよびウェット性能を向上させながら冬道、もっといえば雪道はどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのだろう。

これは不安ではなくむしろ期待感。ぜひ今冬、雪上性能を試してみたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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