GT3 RS凌駕の馬力重量 ポルシェ911 バイ・セオン・デザイン 失われる964を救う

公開 : 2025.09.09 19:05

即時的な旋回 何日続いてもいとわない聴覚体験

ステアリングは重めだが、滑らか。レシオはクイックで、反応は即時的。ブレーキはロングストロークで、感触が濃く制動力を調整しやすい。6速MTのシフトレバーは動きが長いものの、ギアを間違うことはないだろう。

現代の部品でアップグレードされたエンジンが、魅力を増幅させる。今週はフェラーリアストン マーティンへ試乗したが、音響は圧倒的1番だろう。7000rpm以上まで、回転上昇の切れ味は抜群。劇的でありながら当然のように、高域へ吹け上がる。

ポルシェ911 バイ・セオン・デザイン(北米仕様)
ポルシェ911 バイ・セオン・デザイン(北米仕様)

重量配分は改善されても、空冷の911らしく、前後が異なる周波数で上下動する印象が残っていてうれしい。すべてに、意図的で意欲的な操作が求められる。アクセルオフでのオーバーラン時には、ガルルガルルと鼓舞される。

吸気音も重なり、魅了される。1971年の映画、「栄光のル・マン」の映像が自然と心へ蘇った。この聴覚体験なら、何日続いてもいとわない。

ポルシェ911 バイ・セオン・デザイン(北米仕様)のスペック

英国価格:44万ポンド(約8712万円)から(ベース車両別)
全長:4245mm(標準964型ポルシェ911)
全幅:1660mm(標準964型ポルシェ911)
全高:1310mm(標準964型ポルシェ911)
最高速度:289km/h(予想)
0-100km/h加速:4.0秒(予想)
燃費:8.9km/L(予想)
CO2排出量:−g/km
車両重量:1150kg
パワートレイン:水平対向6気筒3943cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:427ps/7400rpm
最大トルク:45.5kg-m/5400rpm
ギアボックス:6速マニュアル(後輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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