即座にわかる「期待超えの走り」 トヨタ・カローラ 2.0ハイブリッド(2) 13代目ハードル高し?

公開 : 2025.10.02 19:10

堅実志向な仕上がり 積極的に選択肢へ加えたい

登場から7年を経ても、トヨタカローラは魅力的なハッチバックのままだ。興奮を誘ったり、流行の最先端にあるわけではないかもしれないが、一般道に適したサイズで、乗り心地や操縦性は好印象。実用性を重視するなら、ステーションワゴンも選べる。

トヨタのディーラーで整備を受け続ける限り、10年間か16万kmまでカバーされる保証もうれしい。駆動用バッテリーは、最長15年まで保証対象になる。もちろん、信頼性は間違いないはず。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)2.0ハイブリッド・エクセル(英国仕様)
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)2.0ハイブリッド・エクセル(英国仕様)

確かに、インフォテインメント・システムは前時代的な印象を拭えない。2025年のアップデートは控えめな内容で、そろそろ13代目が見えてきても良いだろう。とはいえ、堅実志向なファミリーカーとして、選択肢の1つへ積極的に加えたいと思える。

◯:ファミリー・ハッチバックとして快適性と操縦性の好バランス 今でも若見えするスタイリング 快適で使い勝手の良いインテリア
△:インフォテインメント・システムは前時代的 狭めの車内空間 稀にエンジン音がうるさい

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)2.0ハイブリッド・エクセル(英国仕様)のスペック

英国価格:3万6295ポンド(約718万円)
全長:4370mm
全幅:1790mm
全高:1435mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:7.4秒
燃費:21.7km/L
CO2排出量:106g/km
車両重量:1345kg
パワートレイン:直列4気筒1987cc 自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:178ps/6000-6400rpm(システム総合)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:e-CVT/前輪駆動

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    役職:ソーシャルメディア・エグゼクティブ
    AUTOCARのSNS担当として、X、YouTubeショート、インスタグラムなどの運営を任されている。以前は新聞紙や雑誌に寄稿し、クルマへの熱い思いを書き綴っていた。現在も新車レビューの執筆を行っている。得意分野はEVや中古車のほか、『E』で始まるBMWなど。これまで運転した中で最高のクルマは、フォルクスワーゲンUp! GTI。 『鼻ぺちゃ』で間抜けなクルマだったが、家族の愛犬もそうだった。愛さずにはいられないだろう。
  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

トヨタ・カローラ 2.0ハイブリッドの前後関係

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