【3カ月連続で前年実績を下回る】2025年9月期の新車販売 秋から冬にかけての新型車に期待!

公開 : 2025.10.03 06:05

2025年9月期および2025年度上半期(2025年4月~9月)の新車販売台数(速報値)が発表されました。3カ月連続のマイナスという結果となっており、景気動向調査では消費などで弱さが見られます。

2025年9月期および2025年度上半期

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年9月期および2025年度上半期(2025年4月~9月)の新車販売台数(速報値)を発表した。

日本自動車販売協会連合会がまとめた登録車の2025年9月期の新車販売台数は、前年同月比3.3%減の26万5391台と3カ月連続でのマイナス。また、全国軽自動車協会連合会がまとめた2025年9月期の軽自動車の新車販売台数は、同0.9%減の16万2823台と3カ月連続でのマイナスとなる。

マイナーチェンジされたスズキ・アルト・ラパン/ラパンLC。
マイナーチェンジされたスズキアルト・ラパン/ラパンLC。

結果として、トータルでの2025年9月期の新車販売台数は同2.4%減の42万8214台と3カ月連続で前年実績を下回った。

一方、2025年度上半期の新車販売台数は、登録車が前年度比1.8%減の137万2331台と2期連続のマイナス、軽自動車が同4.7%増の80万7723台と2期ぶりのプラスとなり、トータルでの新車販売台数は同0.5%増の218万54台と2期ぶりに前年度の実績を上回った。

具体的にどんな感じ?

登録車の2025年9月期のブランド別新車販売台数

前年実績を上回ったのは、前月と同様にスズキ(前年同月比39.5%増の1万5090台)、マツダ(同5.5%増の1万559台)、三菱自動車(同22.7%増の5304台)と、プラスを回復したスバル(同22.0%増の1万1453台)という4ブランド。

対して、トヨタ自動車(同5.5%減の11万7673台)とレクサス(同9.2%減の7747台)、ホンダ(同11.3%減の3万1346台)、日産自動車(同20.0%減の2万3243台)、ダイハツ(同41.2%減の1763台)は前年実績割れが続いた。

貨物車のブランド

マイナーチェンジされたスズキ・アルト・ラパン/ラパンLC。
マイナーチェンジされたスズキ・アルト・ラパン/ラパンLC。

三菱ふそう(同2.2%増の2957台)とUDトラックス(同4.7%増の1172台)が前年実績超えを果たしたものの、いすゞ自動車(同0.2%減の7903台)はマイナスに転じ、また日野自動車(同29.3%減の2907台)は前年実績割れが続いた。

軽自動車の2025年9月期のブランド別新車販売台数

前年同月比で0.9%増の5万4463台を販売したスズキが、21カ月連続でのシェアトップに輝く。最大のライバルのダイハツは同9.8%増の4万7267台とプラスに転じたものの、スズキとの差は前月の5358台から7196台へと拡大した。

また、ホンダは同0.7%減の3万2412台とマイナスが続き、さらに日産自動車は売れ筋の軽スーパーハイトワゴンの新型ルークスが発売目前ということもあって同23.8%減の1万5289台、三菱自動車はデリカミニおよびeKスペースが発売目前ということで同21.7%減の5865台と2桁のマイナスに落ち込んだ。

一方、OEM供給を受けるブランドではトヨタ自動車が同29.5%増の2717台、スバルが同22.2%増の1714台とプラスを継続。対してマツダは、同13.9%減の3076台とマイナスが続いた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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