極めて心地良い加速感 新型・日産リーフ(2) 操縦性や快適性は◎ 一層高度な技術も欲しい
公開 : 2025.09.29 19:10
モダンな姿のクロスオーバーになった3代目リーフ 航続は最長603km 14.3インチが2面の居心地良い車内 滑らかで洗練された加速 チャデモとお別れ ルノーとの違い充分 UK編集部が試乗
もくじ
ー極めて洗練され滑らかなパワーデリバリー
ー快適な乗り心地 正確で好感触なステアリング
ー急速充電は150kW チャデモとお別れ
ー魅力は充分 一層高度な技術も欲しい
ー日産リーフ(欧州仕様)のスペック
極めて洗練され滑らかなパワーデリバリー
クロスオーバーへ一新した、3代目の日産リーフ。試乗したのは75kWhの駆動用バッテリーを積むモデルで、1度の充電で603km走れると主張される。約130km/hの高速巡航でも、320km以上がうたわれる。
駆動用モーターは、日産がスリーインワンと呼ぶ新ユニット。インバーターとリダクションギアが一体で、217psと36.0kg-mを発揮する。

パワーデリバリーは極めて洗練され、滑らかで心地良い。アクセルペダルを踏み込んでも、圧倒されるほどの勢いは得られないが、期待通りの加速を引き出しやすい。エコ・モードを選ぶと、大幅にパワーが絞られるが。
回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで調整可能。効きの幅はかなり広く、アクセルを緩めるだけで停止できる、ワンペダルドライブにも対応する。
快適な乗り心地 正確で好感触なステアリング
快適性を重視したという日産の主張どおり、乗り心地は良好。19インチ・ホイールにハンコック・タイヤを履いていた試乗車は、確かにスムーズだった。サスペンションは前がマクファーソンストラット式で、後ろはマルチリンク式だ。
アスファルトが荒れた区間ではノイズが多少気になるものの、路面の凹凸は巧みに吸収。普段使いの限り、穏やかな移動空間へ身を預けられる。

柔らかめのサスペンションで、カーブではボディロールが大きめ。それでも、後席の子どもがクルマ酔いするほどではないはず。傾きは漸進的で、充分に抑制されている。
ステアリングの反応は、滑らかで正確。路面からの感触が、適度に手のひらへ伝わる。反応は予想しやすく、充分なグリップ力で高速道路での安心感も高い。スポーティなクロスオーバー、というわけではないけれど。
急速充電は150kW チャデモとお別れ
急速充電は最高150kWまでで、近年のEVでは一般的なCCSソケットが備わる。かつての、チャデモ・ソケットとはお別れした。
英国価格は未定だが、駆動用バッテリーが52kWhの仕様で約3万4000ポンド(約673万円)が見込まれる。75kWhでは、約6000ポンド(約119万円)増しになるだろう。

保証は、英国では3年間か9万6000kmまで。トヨタなどが提供する期間と比較すると、短いといわざるを得ない。駆動用バッテリーは、8年間か16万kmまで対象になるが。
魅力は充分 一層高度な技術も欲しい
充分な魅力を秘めて生まれ変わった、3代目リーフ。ルノー・メガーヌ E-テック・エレクトリックともプラットフォームは共有するが、日産車らしさが醸し出されている。角度によってはレトロフューチャーな雰囲気が香る、スタイリングも好ましい。
一方、技術的には、ゲームチェンジャーといえる内容ではないだろう。EVを牽引してきた歴史あるモデルだけに、これは少し残念ではある。

それでも価格価値には優れ、選択肢へ加えたくなる電動ハッチバックへ仕上がっている。グレートブリテン島の工場でも生産されるため、英国人への訴求力はライバルより高いことも事実。グローバル市場全体での競争は、楽ではないかもしれないが。
◯:スマートなスタイリング 洗練度の高い走り 優れた電費
△:初代リーフへ並ぶインパクトはないかも やや狭めの後席






























































































































































