カローラに新たなライバル登場 キア『K4』 欧州で販売開始、約500万円から

公開 : 2025.10.06 06:45

キアは新型『K4』を欧州で発売しました。英国価格は2万5995ポンド(約515万円)から。Cセグメントのハッチバックで、個性的なデザインと実用性を両立。1.0Lまたは1.6Lガソリンに、6速MTの設定も。

欧州Cセグメントに注力

キアは、新型のコンパクトハッチバック『K4』の欧州での販売を開始した。従来のシードの間接的な後継となるモデルで、英国価格は2万5995ポンド(約515万円)から。

フォルクスワーゲン・ゴルフトヨタカローラへの対抗馬であり、ターボチャージャー付き1.0Lおよび1.6Lガソリンエンジンが用意されている。ハイブリッド・パワートレインも来年追加される予定だ。エントリーグレードは最高出力115psを発生し、6速マニュアルまたは7速デュアルクラッチ・オートマティック・トランスミッションと組み合わせられる。

キアK4
キアK4

1.6Lエンジンは150psまたは180psの仕様が用意され、7速ATのみと組み合わせられる.

インテリアは『EV4』の影響を強く受けており、ダッシュボードに大型ディスプレイを配置。計器用とインフォテインメント用の12.3インチスクリーンを1つのパネルに統合している。

アップル・カープレイとアンドロイド・オートは標準装備される。エアコンの温度調節や送風量、オーディオ音量、ハザードランプなど主要機能には物理スイッチが割り当てられている。

キアによると、K4は実用性を重視した設計だという。後部座席のレッグスペースを確保し、ルーフラインを高くすることで十分な頭上空間を実現している。トランク容量は438Lだ。

前身のシードがスロバキアで生産されたのに対し、K4はメキシコ製である。

K4にはセダンタイプもあるが、セダンへの需要減退から欧州市場への導入は見込み薄だ。しかし、ロングホイールベース版のステーションワゴンは登場する可能性がある。

いずれにせよ、K4の発売は欧州Cセグメント・ハッチバックへのキアの傾注を示すものだ。フォードが11月にフォーカスの生産を終了するなど、競合他社が手放した市場シェアの獲得を狙っている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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