新型 シトロエンC5 エアクロス(2) 日常的には滑らかなHV 洗練度の高いEVも 走りの違いは?
公開 : 2025.11.04 19:10
印象を一新した2代目C5 エアクロス 空力重視の新ボディは先代より拡大 特別感ある内装にゆとりの後席 日常的には滑らかなHV 洗練度の高いEVも 高速はしっとり心地良い UK編集部が試乗
もくじ
ー日常的には滑らかなハイブリッド
ー洗練度の高いEVのe-C5 エアクロス
ーサスは柔らかめ 高速はしっとり心地良い
ー快適な車内に優れた価値 一層の個性も欲しい
ーシトロエンC5 エアクロス・プラグイン・ハイブリッド・マックス(欧州仕様)のスペック
日常的には滑らかなハイブリッド
2代目へ一新したシトロエンC5 エアクロス。1.6Lガソリンエンジンに7速デュアルクラッチATのプラグイン・ハイブリッドには、124psの駆動用モーターと18kWhのバッテリーが組まれる。システム総合194psで、電気だけで最長72kmをまかなえる。
これはステランティス・グループの新システムで、今後プジョーなどにも展開予定。走行時はノイズや振動がやや目立つ印象ながら、アクセルペダルを深く踏み込まない限り、エンジンと駆動用モーターのバトンタッチはシームレス。力強く滑らかに進める。

1.2LガソリンエンジンのフルHVには、28psのモーターと0.9kWhのバッテリーが組まれ、最高出力は145ps。積極的に走らせると若干パワーが物足りないものの、市街地では穏やかで上質。短距離ながら、電気だけでも走行できる。
速度域の高いルートが多かった今回の燃費は、プラグインHVで14.9km/L。カタログ値を大きく下回ってしまった。
洗練度の高いEVのe-C5 エアクロス
バッテリーEVのe-C5 エアクロスも同時にリリースされた。駆動用モーターは214psで、バッテリーは74kWh。航続距離は518kmが主張される。230psと97kWhのペアもあり、航続距離は677kmまで伸びるが、発売は2026年になる予定。
HV版と比較し、やはり走りは極めてスムーズ。洗練度も高い。印象は薄味かもしれないが、ノイズも小さく、AUTOCARとしてはこちらを推したい。

スポーツ・モードを選択すれば本来の最高出力を引き出せるが、ノーマル・モードでも普段使いで力不足は感じないだろう。回生ブレーキは、パドルで強さを変えられる。今回の試乗の限り、実際の航続距離は430kmほど。急速充電は160kWまで対応する。
サスは柔らかめ 高速はしっとり心地良い
車重は、HV版よりEV版の方が235kg重いものの、乗り心地や操縦性に明確な違いは感じられなかった。同等の制動力を得るのに、ブレーキを強めに踏むくらいの差しかない。むしろ、重さは巧みに隠されている。
シトロエンが名付けた「アドバンスド・コンフォート」サスペンションは、柔らかめ。滑らかなアスファルトだけでなく、傷んだグレートブリテン島の一般道でも揺れは大きい印象がある。他方、高速道路はしっとり心地良く移動できる。

ステアリングは、感触がやや人工的でセルフセンタリングが強め。扱いやすいが、流れの速い郊外では、少しリズムを掴みにくいかもしれない。旋回時はボディロールの発生が早く、ヘアピンカーブでは、強めにステアリングホイールを握っている必要もある。
























































































































































































