標準仕様との価格差わずか7万円 シトロエン、航続680km『e-C5エアクロス・ロングレンジ』英国発売

公開 : 2025.11.12 17:25

シトロエンは新型『e-C5エアクロス』のロングレンジ仕様を英国で発売。EV補助金の適用後の価格は3万2935ポンド(約665万円)で、同価格帯としては最長クラスとなる航続距離680kmを実現しています。

EV補助金で価格低減

シトロエンの新型EV『e-C5エアクロス』が英国で発売された。ロングレンジ仕様の価格は3万2935ポンド(約665万円)で、680kmの航続距離を実現している。

これは、英国政府が導入する3750ポンド(約75万円)のEV補助金(ECG)の適用後の価格だ。ただし、同額の補助金が適用されるのは、フランス製のバッテリーセルを使用するロングレンジ仕様のみである。標準のコンフォートレンジ仕様はフランス製ではないため、やや低い1500ポンド(約30万円)の補助金の対象となる。

シトロエンC5エアクロス
シトロエンC5エアクロス    シトロエン

これによりロングレンジ仕様は、航続距離570kmのコンフォートレンジ仕様よりわずか370ポンド(7万5000円)高いだけである。また、英国で販売されている同価格帯の電動SUVとしては最も航続距離の長いモデルの1つとなった。

ECGの適用可否は、英国政府が定めた技術的・持続可能性基準に基づいて判断される。この基準は主に、調達、生産、輸送の影響を考慮した主要部品の環境性能を重視している。

政府は本制度に関する声明で、「補助金により3万人以上のドライバーが乗り換えを実現した。需要拡大、雇用支援、そして経済成長に寄与している」と述べた。

シトロエンUKのマネージング・ディレクターを務めるグレッグ・テイラー氏は、「シトロエンにとって、電動化への移行を可能な限り身近なものにすることは極めて重要であり、全車両の価格設定もそれに基づいて行っています」と述べた。

新型の概要は?

e-C5エアクロスは、4月に公開された2代目『C5エアクロス』のEV版で、新しいスタイリングと、同モデル初となるフル電動パワートレインを採用した。親会社ステランティスの『STLAミディアム』プラットフォーム(プジョー3008と共通)をベースとし、C3やC4よりも上位のフラッグシップモデルに位置付けられる。

ロングレンジ仕様は最高出力230psのモーターと97kWhのバッテリーを搭載し、航続距離680kmを実現。コンフォートレンジ仕様は210psのモーターと73kWhバッテリーを搭載し、航続距離は570kmとなる。

シトロエンC5エアクロス
シトロエンC5エアクロス    シトロエン

なお、内燃機関を搭載するC5エアクロスでは、マイルドハイブリッドの1.2L 3気筒ガソリンエンジンと小型モーターを使用し、最高出力145psを発生する。

また、1.6L 4気筒ガソリンエンジンとモーター、21kWhバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)も導入予定で、合計出力196ps、EV走行距離85kmを誇る。

全長は先代よりも150mm延長され4652mmに、ホイールベースは60mm拡大され2784mmとなった。シトロエンによると、拡張分のほとんどは「後席のレッグスペースに充てられている」という。

実際、後部座席ではニールームが51mm、ヘッドルームが68mm拡大され、さらに背もたれを21度から33度までリクライニングできるようになった。トランクも広くなり、5人乗車時の荷室容量は651Lと、欧州市場でのライバルである日産キャシュカイよりも約150L広い。後部座席を折りたたむと1668Lまで拡大する。

ダッシュボードには、ステランティスの市販車としては最大級のフローティング式タッチスクリーンが備わっている。スマートフォンとのミラーリング機能と10インチのデジタルディスプレイが標準装備され、生成AIのChatGPTのサポートを得た音声コントロール機能も搭載。車内のさまざまな機能を声で操作することができる。

AUTOCARでは、すでに新型C5エアクロスおよび新型e-C5エアクロスの試乗記を掲載している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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