【スーパーカー超王が斬る】きわめて優秀にして革新的!マクラーレン一気乗り(2)アルトゥーラ編

公開 : 2025.10.27 12:05

4輪からのインフォメーションを正確に感じ取る

アルトゥーラマクラーレンにとって最新のモデルであることは、コクピットのデザインからもそれを強く感じ取ることができる。メーターパネル上にパワートレーンとシャシーのモード切り替えスイッチが備わるのは750Sと同様。インフォテインメントシステムには8インチのHDタッチスクリーンも採用された。

試乗車のインテリアはパフォーマンス仕様で、さらにオプションのクラブスポーツシートを装備。そのホールド性の素晴らしさもあって、コーナリング時には4輪からのインフォメーションをきわめて正確に感じ取ることができた。

アルトゥーラはクーペとスパイダー(写真)をラインナップする。
アルトゥーラはクーペとスパイダー(写真)をラインナップする。    マクラーレン・オートモーティブ

前方の路面状況をカメラなどで読み取り、それをダンピングレートに反映させるフィードフォワード制御を備えた、プロアクティブダンピングコントロールの効果も素晴らしい。基本構造体となるMCLAの圧倒的ともいえる剛性感も忘れられない。

ミドシップのパワーユニットは、エンジンスピードが高まるにつれて、さらに魅力的なフィーリングを伝えるようになる。客観的な動力性能においては750Sのそれには及ばないものの、高速域での回転のスムーズさや、全身を突き抜けるかのようなパワー感は確実に750Sのそれに迫る。

アルトゥーラ、それはこれからのマクラーレン像を想像させるきわめて革新的な、そしてまた伝統的な開発哲学を確かに継承したスーパーカーだった。

撮影協力:白糸ハイランドウェイ

記事に関わった人々

  • 執筆

    山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王(超王)」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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