【キアPV5】韓国2位の自動車メーカー日本上陸!大手商社『双日』と契約、乗用ミニバン2026年春より発売 #JMS2025

公開 : 2025.10.31 11:25

韓国第2位のメーカー『キア(KIA)』が、ジャパンモビリティショー2025に出展。乗用ミニバン『PV5』の日本導入を発表しました。全国8つのディーラーと100のサービスセンター設立を目指します。桃田健史のレポートです。

世界的に知名度が高いブランド

ジャパンモビリティショー2025に出展した韓国のキア(KIA)。その『PV5』に注目が集まっている。『タイガーフェイス』と呼ばれる未来的なデザインが目立つ。

キアは1998年にヒョンデ傘下となった韓国第2位の自動車メーカー。日本では馴染みが薄いが、実は世界的に知名度が高いブランドである。そんなキアが提案する新しいクルマの形がPBV(プラットフォーム・ビヨンド・ビークル)で、その代表格がPV5だ。

2026年春に日本での発売を開始予定の『キアPV5』。
2026年春に日本での発売を開始予定の『キアPV5』。    山田真人

当初キアはパーパス・ビルト・ビークル(PBV)という発想で、乗用から商用まで多目的なクルマというコンセプトを2024年1月に米ラスベガスでのCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)で世界初公開した。

その後、PV5の量産化が進む中でPBVの意味を変更。2025年1月にキアがスペインで開催した『EVデイ』でワールドプレミアされ、その模様が欧州メディアが大きく報じた。

次いで4月のソウルモビリティショーで一般来場者に向けて公開。筆者は4月のソウルでPV5を取材したが、韓国メディアでPV5が大きな話題として取り上げられていたことに驚いた。背景には、韓国には日本のような乗用ミニバン文化が根付いていないという社会事情がある。

だからこそ、次世代多目的車であるPV5は韓国自動車界でのブレイクスルーになったと言えるだろう。そんなPV5を、日本では大手商社の『双日』が日本国内における販売総代理店契約をキアとの間で締結し、2026年春の日本発売を目指す。

キャンピングカービルダーが熱視線

今回、キアのブースで双日の担当者からPV5日本導入について詳しく聞いた。

モデルとしては『PV5パッセンジャー』(679〜769万円)と『PV5カーゴ』(589〜679万円)の大きくふたつに分かれる。PV5パッセンジャーでは、今回展示した2列シートモデルを先行発売し、近い将来に3列シートモデルも登場予定だ。

今回展示した2列シートモデルを先行発売し、近い将来に3列も登場予定だ。
今回展示した2列シートモデルを先行発売し、近い将来に3列も登場予定だ。    山田真人

ボディ寸法は、全長4695mm、全幅1895mm、全高1899mm、ホイールベースが2995mm。

前輪駆動のモーターは最高出力120kW、最大トルク250Nm。バッテリー容量は71.2kWhが標準。満充電での航続距離はWLTCモードで521km。また、容量の違うバッテリーも今後用意される。

リアハッチを開けてみたが、2列目後ろの空間がこのサイズのミニバンとしてはかなり広く、ラゲッジスペースは1330L。

ドライバーズシートに座ると、水平方向のダッシュホードで前方への見切りが良い。機能性を重視したシンプルで落ち着いた空間だと感じる。いまのところ、タクシー事業者などからの問い合わせが多いとのこと。

また、PV5カーゴ(619万円)は標準のバッテリー容量が51.5kWhで、そのほか2タイプの容量を選べる。前列後半は内装を外した状態で多様な変更が可能だが、オプションとして内装を張った状態での納入もできる。

キャンピングカービルダーからは、近年トヨタ・ハイエースが納期未定の状況にあるため、PV5カーゴへの期待が高まっている様子。

なお双日の100%子会社『キアPBVジャパン』の設立も発表され、初年度に全国に8つのディーラーと100のサービスセンターを開設予定とのことだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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