【三浦半島に集まる名車たち@ソレイユの丘】テーマは昭和100年史!世界25台の幻のアルファ・ロメオも

公開 : 2025.12.20 12:05

生産台数25台、幻のアルファ・ロメオ

洋の東西、新旧を問うことなくさまざまなクルマが参加したが、今回筆者が最も気になったのは、1995年式の『アルファ・ロメオ155T/S TI-Z』だ。

155ザガートは生産台数が25台だったといわれており、いまや幻の1台として注目されている。

「まずは来年の車検を無事に終えることが重要です。リアウイングも取り付けたいです」とRyouさん。
「まずは来年の車検を無事に終えることが重要です。リアウイングも取り付けたいです」とRyouさん。    高桑秀典

オーナーのRyouさんは41歳で、アウトビアンキA112アバルト用エンジンを積んだフィアット・パンダから155T/S TI-Zに乗りかえた。

過去の愛車遍歴が500ツインエア、アバルト500(MT&MTA)、バルケッタ・リミテッドというラインナップと、筋金入りのイタリア車フリークだ。

「走行距離が6万6700kmの個体を7ヵ月前に購入しました。いま7万1000kmです。155は学生時代から憧れのクルマだったんです。同じボディカラーの155ザガートに乗っているオーナーから現車を紹介してもらい、前所有者の『155のことが好きな人に引き継いで欲しい』という想いを昇華させるため、私に託されました」

現在、2012年式のベスパPX150、1993年式のホンダCT110、1980年式のモトコンポも愛用しているため、155T/S TI-Zは週末のドライブやイベント参加時に乗っているそうだ。

「25台しかないザガートのボディが好きです。特にフロントのブリスターフェンダーは何度見てもイイです。貴重なので極力ノーマルで乗りたいと思います」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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