動物の名前が付いたクルマ 26選(後編) 牛から熱帯魚、未確認生物『イエティ』まで?

公開 : 2026.01.24 11:45

S:トライアンフ・スタッグ

トライアンフ・モーターズは一時期、開発中の新型車にアルファベット4文字のコードネームを割り当てていた。例えば、TR4は「Zest」、スピットファイアは「Bomb」といった具合だ。動物名を採った例も複数ある。南アジアのコブウシを意味する「Zebu」はトライアンフ2000のコードネームで、チベットの雑種の荷役動物「Zobo」はヘラルドになった。唯一、コードネームがそのまま市販車に引き継がれたのは「Stag」(スタッグ、雄鹿の意)である。

S:トライアンフ・スタッグ
S:トライアンフ・スタッグ

T:サンビーム・タイガー

タイガーもまた、キャロル・シェルビー氏が開発に関わったV8スポーツカーで、開発中には「サンダーボルト」というコードネームで呼ばれていた。しかし、1925年に陸上速度記録を樹立した車両に敬意を表して、タイガー(虎)へと改名された。オリジナルは英国人レーサーのヘンリー・シーグレイブ氏が駆ったV12エンジン搭載の記録挑戦車で、もともと「レディバード」と呼ばれていたが、より攻撃的な響きのあるタイガーに変更されたのだ。

T:サンビーム・タイガー
T:サンビーム・タイガー

U:ランボルギーニ・ウラッコ

ランボルギーニはほとんどの車種に闘牛の名前を付けている。Uで始まるものとしてはウルスやウラッコがあるが、ここではウラッコを取り上げたい。理由は「小さな雄牛」を意味するウラッコの方が面白いし、ウルスの写真よりウラッコの写真の方が人目を引くと思ったからだ……。

U:ランボルギーニ・ウラッコ
U:ランボルギーニ・ウラッコ

V:ダッジバイパー

このワイルドなアメリカンスポーツカーは、シェルビー・コブラの現代版として構想されたため、開発チームは蛇にまつわる名前を付けようとしていた。担当デザイナーのトム・ゲイル氏がデザイン界のレジェンド、ジョルジェット・ジウジアーロ氏に会った際、かっこいいイタリア語の蛇の名前を尋ねたところ、バイパーが選ばれた。

「彼が『ヴァイペラ』と言ったので、わたしは『やばい、ありがとう』と答えたんです」とゲイル氏は米モータートレンド誌に語っている。

V:ダッジ・バイパー
V:ダッジ・バイパー

W:ランドローバー・ウルフ

ウルフ(狼)は1998年に発売されたディフェンダーの軽量軍用モデルで、イラクやアフガニスタンで広く使用された。名前の由来は、おそらく作り話だが、ランドローバーのエンジニア会議で誰かが「このプロジェクトはお尻を噛まれるかもしれない(後で問題を引き起こすかもしれない)」と警告すると、別の誰かが「それならウルフと呼んだ方がいい」と返答したという。おかしな冗談だ。

W:ランドローバー・ウルフ
W:ランドローバー・ウルフ

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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