世界で最も長く生産されたクルマ 34選(中編) センチュリーからルノー12まで ほぼ変わらず数十年

公開 : 2026.01.20 12:05

フィアット・ウーノ(1980~2013年)- 33年間

欧州では1995年にフィアット・ウーノの新車販売が終了し、もはや遠い記憶となっている。ブラジルではミッレの名で2013年まで生産が続けられた。2000年代初頭のデザイントレンドに合わせ、外観は刷新されたものの、基本構造はほとんど変わっていない。

フィアットが生産終了を決めたのは、ブラジル政府が2014年1月1日以降に生産される全車両にフロントエアバッグとABSの搭載を義務付けたためだ。ブラジルでは『グラツィエ・ミッレ(ありがとう、ミッレ)』と名付けられた特別仕様車で幕を閉じた。

フィアット・ウーノ(1980~2013年)- 33年間
フィアット・ウーノ(1980~2013年)- 33年間

ルノー4(1961~1994年) – 33年間

ルノー4は、まさに時代が求めたクルマだった。4CVの後継として設計され、フロントエンジン前輪駆動(FF)レイアウトと実用的なリアハッチにより、新時代の到来を告げた。大衆車として求められるすべての要素、すなわち手頃な価格、信頼性、修理の容易さを兼ね備えていた。

ルノーは4に無数の改良を加えている。グリルデザインは合計4種類あり、4気筒エンジンも次第に高出力化していった。しかし、基本ボディは大きく変わっていない。フランス、アイルランド、モロッコ、アルジェリア、ユーゴスラビア、チリ、ウルグアイなど、驚くほど多様な国々で800万台以上が生産された。

ルノー4(1961~1994年) - 33年間
ルノー4(1961~1994年) – 33年間

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983~2016年) – 33年間

ディフェンダーのルーツは1948年に生産された初代ランドローバーに遡る。90と110として登場し、シリーズIIIの後継として、お馴染みのデザイン、フルタイム四輪駆動システム、そして快適装備を備えていた。購入者が求めるオフロード性能を損なうことなく、実用性を高めたのだ。

ディフェンダーが回避したり、乗り越えたりできない唯一の障害が法規制だ。2016年初頭に生産が終了したのは、迫り来る規制により高度な設計変更を強いられるためだった。ディフェンダーは今や自動車史の殿堂に名を連ねている。ジェリー・マクガバン氏が設計した新世代ディフェンダーは、その伝統を引き継いでいる。

ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983~2016年) - 33年間
ランドローバー90/110/ディフェンダー(1983~2016年) – 33年間

マルチ・スズキ・ジプシー(1985-2019年)- 33年間

このインド製小型ピックアップトラックは、1982年に初登場したジムニーSJ40をベースとしている。頑丈さと高い走破性を継承し、特に山岳地帯の多いインド北部で警察や軍隊に広く愛用された。質素な仕様で、当初は45psの1.0Lエンジンを搭載していた。1996年には60psの1.3L版ジプシー・キングが登場し、燃料噴射装置を備えた80psモデルも2000年に登場した。

生産が終了したのはごく最近のことだ。インドの衝突試験の強化とエアバッグおよびABS装備の義務化には対応しきれなかったようだ。加えて、インド軍がライバルのタタから大型かつ近代的なサファリ・ストームを採用したことで、幕引きは避けられない状況だった。

マルティ・スズキ・ジプシー(1985-2019年)- 33年間
マルティ・スズキ・ジプシー(1985-2019年)- 33年間

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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