911彷彿の空冷サウンド シボレー・コルヴェア・コルサ 量産車初採用はアメリカ車 ターボ! ブースト!(1)開幕

公開 : 2026.02.21 17:45

ピラーレスで洗練された2代目コルヴェア

エンジンは、コンロッドとメインベアリングを強化。排気バルブには、クローム合金が用いられた。トランスミッションは、3速か4速のマニュアルのみの設定だった。

スパイダーもラインナップされ、強化ブレーキとクラッチ、バケットシートにタコメーター、ワイヤーホイールなどが与えられている。最高速度は177km/hに達し、ベースの自然吸気エンジンと比べて、燃費の低下が僅かだったことも強みになった。

シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)
シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

ターボ仕様の反響は大きく、1964年に独立したモデルへ派生。コルヴェア・コルサへ改名され、1965年の2代目へ受け継がれている。

初代も美しかったが、新世代の姿はピラーレスで更に洗練されていた。水平対向6気筒エンジンは2683ccへ拡大し、ターボが改良され、最高出力は182psへ。ブレーキやステアリングが改良され、リア・サスペンションは4リンク式を得ている。

911を彷彿とさせる空冷フラット6サウンド

加速させると、ポルシェ911を彷彿とさせる空冷のフラット6サウンドが放たれる。3000rpmからブーストが徐々に効き始め、弾けるような特性ではなく、ギアを問わず速度上昇を引き出しやすい。

ターボの高音は、殆ど耳に届かない。拡大されたボディサイズと呼応するように、走りの雰囲気には大人びた印象がある。操縦性は、当時のアメリカ車としては高水準。安定した乗り心地と同時に、カーブでのボディロールは小さい。

シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)
シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

テールを流すには、相当なプッシュが必要。片手で駐車できるほど軽いステアリングはスローで、そんな気になりにくいが。ここは、アメリカンだなと思わせる。

コルヴェアは、1969年の生産終了までに計180万台がラインオフ。以降は、より一般的な小型車へ舵が切られている。今回のコンバーチブルは1967年まで生産され、提供数は9157台と少ない。知る人ぞ知る、貴重なアメリカン・ターボだ。

協力:クラシックカー・ワールドワイド社

シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)のスペック

北米価格:3200ドル(新車時)/3万ポンド(約630万円)以下(現在)
生産数:9157台
全長:4656mm
全幅:1770mm
全高:1341mm
最高速度:183km/h
0-97km/h加速:9.7秒
燃費:7.1km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1205kg
パワートレイン:水平対向6気筒2683cc 空冷ターボチャージャー OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:182ps/4000rpm
最大トルク:32.0kg-m/3200rpm
ギアボックス:4速マニュアル/後輪駆動

この続きは、ターボ! ブースト!(2)にて。

シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)
シボレー・コルヴェア・コルサ・ターボ・コンバーチブル(1965~1967年/北米仕様)    マックス・エドレストン(Max Edleston)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーティン・バックリー

    Martin Buckley

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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