ツインモーターの『裏モード』あり! ボルボのコンパクトSUV『EX30』は、雪道を意識せず自然体で乗れるEV

公開 : 2026.02.24 11:45

右足のコントロールでスムーズな挙動

雪道の走りも終始安定したものだった。時おり滑る場面はあるが、クルマが何か制御しているのかどうかもわからないほど、自然なフィーリングだ。

回生ブレーキを強くし、いわゆるワンペダルモードにすると、雪道ではより走りやすくなった。道が狭く、強いブレーキングが必要な走り方をしていないこともあり、右足のコントロールだけで十分にスムーズな挙動を作ることができる。

雪道の走りは終始安定。フィーリングも自然だった。
雪道の走りは終始安定。フィーリングも自然だった。
    平井大介

そこには正直、雪道であることを忘れそうなくらい安心感があり、さすがは北欧のクルマ、ボルボの面目躍如といったところだろう。

帰路も高速道路走行があったので、そこではドライビングモードの『パフォーマンス』を試してみた。スイッチをタッチするとクルマに鞭を入れたような『グン』という感触があり、そこから右足に少し力を入れると、さすがはツインモーターといった強烈な加速が出現した。

それは「おおっ」と思わず声が漏れるほどだ。正直、ジェントルな雰囲気であるEX30のキャラクターにあっていない気もするが、年に数回だけ『裏モード』の感覚で楽しむのは、大いにありだろう。

また、それを日常域では使わないまでも、いざとなったらそれだけの加速があるという精神的な余裕に繋がっているようにも思えた。

実はこの1年で5回目の試乗となるEX30だが、雪上試乗を終えて感じているのは、ツインモーターモデルであるAWDのオールマイティさ、万能さだ。ボディサイズがコンパクトということもあり、今回走行した狭い雪道でも不便に感じることはなく、走りは安定感と安心感に溢れる。

それは『自然体で乗れる』と書くのが一番しっくりくるものだ。1~2名での用途が多い方にとってボルボEX30は、雪道での使用を前提に選んでもいいクルマだと感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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