スバルの新型EV『トレイルシーカー』はソルテラ・ワゴンに非ず! 開発責任者が語る協業したトヨタとスバルにおける「らしさ」の違い

公開 : 2026.03.05 12:05

『Eアウトバック』で出す気満々だった

最後に、なぜトレイルシーカーを日本にも導入したのか聞いてみたところ、井上さんは、ちょうどアウトバックの終了もあり、その後継として導入したと明かす。

「アメリカでのZEV規制があるので先行して導入しましたが、国内も当然2030年基準などもありますし、BEVがまだ2~3%という市場状況で、伸ばしていかなければいけない」

ちょうどアウトバックの終了もあり、その後継として導入された。
ちょうどアウトバックの終了もあり、その後継として導入された。    スバル

実は井上さんは当初、『Eアウトバック』の車名で出す気満々だったという。

「やはりアウトバックという名前は市場に浸透していますから、お客様に説明しやすいんです。ですからアウトバックから乗り換えのお客様が来たら『アウトバックは全て電動化になり、Eアウトバックというんです』と説明すればイメージは伝わります」

だが実際は、『アメリカと同じ名前にしたい』という国内(営業)の意見が通ったとのことだ。井上さんはアウトバックと比較し、トレイルシーカーは全方位で勝っていると胸を張る。

「違いは単にBEVかICEかであり、電動化は世の中の流れですと説明すれば、購入に結びつく方と、いや、まだいいという人もいらっしゃるでしょう。しかし、実際に乗ったお客様が不満に感じることはまずないですから、自信を持ってお勧めします」

単にソルテラをワゴン化したのがトレイルシーカーだと考えるのは、大きな間違いだ。走りの面においてもまったく違い、かなりスポーティな味付けといえる。ソルテラとはしっかりとした差別化が図られているのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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