まさに次世代スバル・アウトバック! 新型EV『トレイルシーカー』は水平対向+AWDを彷彿させる動き

公開 : 2026.03.05 12:00

スバルの新型EV『トレイルシーカー』を桃田健史がいち早く雪上で試乗しました。欧州では『Eアウトバック』と呼ばれるため、まさに次世代アウトバックとも言えるモデルです。水平対向+AWDを彷彿させる動きに注目です。

昨年秋に登場したソルテラとの違い

スバルの新型EV『トレイルシーカー』をいち早く雪上で乗った。

場所は群馬県北部のクローズドエリア。本来は自転車で利用するために設計されたアップダウンのある幅員が狭いワインディング路だ。現地の資料にはサーキットと表現されている。

スバルの新型EV『トレイルシーカー』にいち早く雪上で試乗。
スバルの新型EV『トレイルシーカー』にいち早く雪上で試乗。    スバル

ここでは昨年秋にマイナーチェンジした『ソルテラ』を試乗したので、トレイルシーカーとの走行感の違いをしっかり受け止めることができた。

時期的にソルテラはドライ路面での走行。それでも最新スバルEV走行体験のベースとしてソルテラを理解していることが、トレイルシーカーに対する正しい評価につながった。

まずは外観から見ていこう。筆者はジャパンモビリティショー2025でのスバル・ブースではもちろん、同ショー開催前にスバル開発本部がある群馬県太田市でトレイルシーカーの実車を見ている。

そうした屋内展示の状態と比べて、今回の屋外展示でしかも雪景色の中で見るとトレイルシーカーの本質であるアドベンチャーらしさがはっきり分かる。フロントはボディをしっかりガードするラギッドな表現、リアはワイド感を演出し、リアランプと発光する『SUBARU』レターマークが印象的だ。

外観の印象をひとことで言えば、『アウトバックっぽい』のだ。それもそのはず、トレイルシーカーは欧州市場で『Eアウトバック』を名乗る。日本市場ではアウトバックという名称が消滅したが、トレイルシーカーはまさに次世代アウトバックなのだと今回、改めて認識した。

大きくなっても大出力で速い

ボディサイズは、全長4845mm、全幅1860mm、全高1670mm。これはアウトバックと比較すると、全長で25mm短く、全幅で15mm短く、そして全高は5mm低い数値。

つまり、ちょっと小ぶりなのだが、ボディデザインの全体感としてはアウトバックよりも大柄に感じる。最大の違いは、フロントオーバーハングが107mm短いことだ。

アウトバックと比較すると全長で25mm短く、全幅で15mm短く、全高は5mm低い。
アウトバックと比較すると全長で25mm短く、全幅で15mm短く、全高は5mm低い。    桃田健史

一方、トレイルシーカーはソルテラに対しては全長が155mm長い。これはリアオーバーハングの拡大によるものだ。これにより、荷室容量はソルテラより181L増えて633L。アウトバックと比べても72L大きい。

では、車内に乗り込もう。基本的な意匠はソルテラと共通だ。進行方向に向かって横イチの水平基調デザインで足元スペースが広い。ブラック内装での合皮皮シート、またブルー内装でのナッパレザーの本革シートが選択肢となる。

次にパワートレインだが、FWD(全輪駆動車)ではシステム出力は165kWでソルテラと同じ。電池容量も74.7kWhで同じだ。

スバルの真骨頂であるAWD(四輪駆動)では、リアモーター出力をソルテラの88kWからほぼ倍増して167kWに拡大。システム出力ではソルテラ比で28kW増の280kW(380ps)とした。

AWDの航続距離は、20インチタイヤ装着の上級グレードで627km。停止状態から時速100kmまでの加速性能は4.4秒でソルテラより0.5秒速い。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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