小型SUV『ディフェンダー・スポーツ』来年登場へ! 開発は「順調」と責任者 高い走破性とタフなデザイン

公開 : 2026.03.04 07:25

ランドローバーが導入予定の新型『ディフェンダー・スポーツ(仮称)』はどこでも行ける性能を持つ小型SUVであり、開発は「順調に進んでいる」とのこと。開発目標や販売戦略について責任者に聞きました。

シリーズ最小モデルはEVへ

ジャガーランドローバーの新型SUV『ディフェンダー・スポーツ(仮称)』は、来年登場する予定だ。ディフェンダーシリーズ最小かつ初のEVとなり、「クラス最高水準」の性能を持つとされる。

このモデルは新開発のEV用プラットフォームを採用し、現行の『ディフェンダー90』よりも小型になる。英国の公道でプロトタイプによるテスト走行も確認されている。

新型車はディフェンダー90(画像)よりも小型になりそうだ。
新型車はディフェンダー90(画像)よりも小型になりそうだ。

ディフェンダーのブランドディレクターであるマーク・キャメロン氏はAUTOCARの取材に対し、新型車の開発は「順調に進んでいる」と述べたが、具体的な発売時期や車名については明言を避けた。

AUTOCAR UK編集部は、従来の命名戦略から、ディフェンダー・スポーツという名称になるのではないかと予想している。

特筆すべきは、ジャガー・ランドローバーの「ハウス・オブ・ブランド」戦略のもと、レンジローバーやディスカバリーと並ぶ独立ブランドへ昇格したディフェンダーにとって初の完全新製品となる点だ。キャメロン氏によると、新戦略発表から3年間を製品開発とディフェンダーの理念確立に費やしてきたという。

現行のディフェンダーは90、110、130の各ボディスタイルに加え、高性能モデル『オクタ』と商用車仕様『ハードトップ』がラインナップされている。

キャメロン氏はディフェンダーを「ラグジュアリー・ライフスタイルブランド」に育てることが重要だとして、「現在は単一モデルに複数のバリエーションという構成ですが、7~10年先を見据えて、このブランドポートフォリオ全体を構築しているところです」と説明した。

「ディフェンダーを名乗る以上、ブランドのDNA、すなわち圧倒的な耐久性とどこへでも行ける性能を確実に備えていなければなりません」

ディフェンダーらしさとは?

全長4.5m強と予測されるディフェンダー・スポーツは、現行ディフェンダー90のEV版ではなく、完全新規開発の製品だ。EV専用プラットフォーム『EMA』を採用し、従来モデルとは構造的に大きく異なる。

EMAプラットフォームは『レンジローバー・イヴォーク』や『レンジローバー・ヴェラール』を含む、同社の次世代EVの多くで採用予定だ。より高級志向のレンジローバーとディフェンダーは『MLA』プラットフォームを使用し、ジャガーは独自の『JEA』プラットフォームを開発している。

ディフェンダーに求められる能力は決して低くない。
ディフェンダーに求められる能力は決して低くない。

キャメロン氏は、床下にバッテリーを搭載するプラットフォームは「車両に制約を生む」と述べた。「ボディサイズとプラットフォームの制約により、現行ディフェンダーと比較して、ホイールトラベルとアーティキュレーションが縮小される可能性が高い」とのこと。

現行のディフェンダーシリーズと同等のオフロード性能は期待できないかもしれないが、キャメロン氏は「それでも十分なオフロード性能を備えた設計にする」と断言した。このことから、デュアルモーターによる四輪駆動システムの採用が見込まれる。

EV設計においては、航続距離を伸ばすために空力性能が重視される傾向にある。ディフェンダー・スポーツでも、「直立した車体、鋭角な窓枠、角張ったリアエンドとった、多くの人々が認識するディフェンダーのシルエット」を踏まえつつ、空力性能を確保することが課題になっているようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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