前代未聞の空力ボディ、キュートな3輪車も 世界の奇抜なクルマ 43選(中編) 類稀なセンスと冒険心
公開 : 2026.03.15 11:25
エドセル・コルセア
コルセアは、フォードの歴史的失敗として知られるブランド、エドセルが最初に生産したモデルの1つだ。そのデザインは、エドセルを3年で崩壊させた唯一の原因というわけではないが、追い打ちをかけたのは確かだ。『タイム』誌はこれを「レモンを吸っているオールズモビル」のように見えると評した。
わずか1年のモデルイヤーで、コルセアのデザインは大幅に変更され、1959年モデルははるかに保守的なものとなった。にもかかわらず、エドセルは1960年を迎える前に消滅した。その終焉を早めたのは1958年の急激な景気後退で、この不況により、米国の長い戦後景気拡大に突然の終止符が打たれたのである。

フェラーリ・モンツァSP1
フェラーリ・モンツァのシリーズ最新モデルがSP1とSP2だ。最先端の技術と、ややレトロでありながら非常にドラマティックなスタイリングを融合させている。SP1はシングルシーターという点で特に異色である。
両車ともフロントエンジンで、シャシー中央にプロペラシャフトが通っているため、運転席は左側にオフセットされている。

フィアット8Vスーパーソニック
フィアット8Vは風変わりなスポーツカーだ。複数の独立系ボディメーカーが独自バージョンを製作し、いずれもドラマチックなデザインだが、おそらく最も美しいのは、ギア社のジョヴァンニ・サヴォヌッツィ(1911-1988)が手掛けたスーパーソニックだろう。サヴォヌッツィは航空業界での経験を活かし、フィアットのオリジナル車よりも少なくとも10年はモダンに見える形状を作り出した。
スーパースニックのボディは、ジャガーXK120やアストン マーティンDB2/4のギア版にも使用され、同様に素晴らしい外観となった。

フィアット・ムルティプラ
1998年に発売されたフィアットの2代目ムルティプラは、3人掛けの2列シート、6人乗りという、非常に親しみやすく社交的なレイアウトのミニバン(MPV)だ。はるか昔に発売された600ムルティプラのように、独特の外観を与えている。
しかし、製品ライフサイクルの半ばで、フィアットは大きく方針転換を図った。2004年以降のムルティプラははるかに保守的なデザインとなり、その魅力の大半を失ってしまった。

フォードRS200
フォード史上最も過激なクルマの1つであるRS200は、国際ラリーに参戦するためだけに市販化された。低く構えたボディ、ミドシップのコスワース製ターボエンジン、四輪駆動を備え、優勝も期待されたが、1987年の大幅なレギュレーション変更により世界ラリー選手権への出場資格を失った。
しかし、21世紀に入っても他の競技では戦い続けることができた。生産終了から30年以上経った今も、そのデザインは驚くほど新鮮で、現存する個体は非常に価値が高い。







































