前代未聞の空力ボディ、キュートな3輪車も 世界の奇抜なクルマ 43選(中編) 類稀なセンスと冒険心

公開 : 2026.03.15 11:25

ホンダインサイト

現代では、ハイブリッド車と普通のガソリン車に外観上の違いはない。しかし、ホンダは1999年に初代インサイトを発売した当時、違いを強調する必要性を認識していたようだ。空力に特化したフォルムやスパッツで覆われた後輪など、2年早くデビューしたライバル車トヨタプリウスよりもはるかに特異な外観だ。

初代から10年後に登場した2代目インサイトは、比較的普通の見た目だ。

ホンダ・インサイト
ホンダ・インサイト

ハドソン・イタリア

イタリアは、デトロイトのハドソンとミラノのカロッツェリア・トゥーリングの共同開発で生まれた。機械部分は生産中止となったばかりのハドソン・ジェットのものを使用している。ジェットは平凡なセダンだったが、イタリアはデザインセンスの塊だ。

最も特徴的なのはヘッドライト上部のエアスクープだ。それを抜きにしても、中央に逆V字を持つフロントバンパー、部分的にスパッツを履いたホイール、その他多くのディテールが非常に目を引く。残念ながら、販売はまったく振るわなかった。1953年と1954年に生産されたのはわずか26台である。

ハドソン・イタリア
ハドソン・イタリア

ハマーH1

H1はAMゼネラル社が開発・製造した高機動多用途装輪車両(HMMWV、通称ハンヴィー)の民間版だ。巨大さと燃費の悪さは当時物議を醸した。俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが愛用したことでも有名だ。

ハマーブランドは最近、EVとして復活を遂げた。巨大であることに変わりはないが、時代の流れに合わせ、フル電動モデルのみでの販売となる。

ハマーH1
ハマーH1

イセッタ

イセッタは、1950年代から1960年代にかけて各社が販売した数々のバブルカーの中でも、最も特徴的な1台だ。よく知られているのは、フロント部分にドアが配置され、リバースギアは存在しないという点だ。そのため、駐車場所を選ぶ際にはこれらの特性を考慮しなければならない。

イセッタは多くの国でライセンス生産されたが、特に重要なのは2社である。開発はイソ(後に強力なスポーツカーで有名になる)によって行われ、後にBMWが引き継いだ。BMWは多くの変更を加えたが、基本設計は維持した。

イセッタ
イセッタ

KTMクロスボウ

クロスボウは、二輪車で知られるオーストリアのKTMが初めて生産した市販四輪車である。アウディ製エンジンをミドシップに搭載しクロスボウのフォルムは、公道とサーキットの両方で高い走行性能を追い求めた結果である。

二輪車と同様、クロスボウの外観はKTMのデザインパートナーであるキスカが考案したものだ。キスカはオーストリアに本拠を置き、上海にも事務所を構えている。

KTMクロスボウ
KTMクロスボウ

(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

世界の奇抜なクルマ 43選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事