車内へ充満する轟音と熱気 ギルバーン・シボレーGT(2) 今でもパワフルでスリリング 再び狙う表彰台

公開 : 2026.04.04 17:50

サウンドは骨太 今でもパワフルでスリリング

シボレーのV8スモールブロックらしく。サウンドは骨太。騒音規制をできるだけ遵守するべく、タコメーターの針が4000rpmを越えないよう、気を使う。それでもボリュームは、数周すれば耳が痛くなるほど。耳栓をするべきだった。

エンジンルームとの境界は薄い鉄板だけだから、コクピットは真冬でも熱帯並みの暑さ。中域までしか使わずとも、圧倒的な速さに言葉を失う。広いサーキットを使い切れるほど、今でもパワフルでスリリングなマシンにある。

ギルバーン・シボレーGT(1965年/ワンオフモデル)
ギルバーン・シボレーGT(1965年/ワンオフモデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

アンダーステアは殆どなし。重いエンジンが後方寄りに載り、路面が乾いている限り、シャシーバランスは優れる。高速コーナーでは大きめのボディロールを伴うが、安定感は想像以上。低速コーナーでは、テールを軽く流しながら旋回していける。

このワンオフ・レーシングカーが、60年前に充分な進化を遂げられなかったことは悔やまれる。だが新たなオーナーの元で、再び表彰台を奪える機会は巡って来たようだ。

協力:マイク・ランプロー氏、カッスルクーム・サーキット

ギルバーン・シボレーGT(1965年/ワンオフモデル)のスペック

英国価格:995ポンド(新車時/GT 1800)/7万ポンド(約1470万円)以下(現在)
生産数:1台
全長:3900mm
全幅:1500mm
全高:1300mm
最高速度:241km/h(予想)
0-97km/h加速:6.5秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1100kg
パワートレイン:V型8気筒4638cc 自然吸気 OHV
使用燃料:ガソリン
最高出力:305ps(予想)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:4速マニュアル/後輪駆動

ギルバーン・シボレーGT(1965年/ワンオフモデル)
ギルバーン・シボレーGT(1965年/ワンオフモデル)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

記事に関わった人々

  • 執筆

    サイモン・ハックナル

    Simon Hucknall

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ギルバーン・シボレーGTの前後関係

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