60周年を迎えたランボルギーニ・ミウラ『公式』ヒストリー(3) 現代へ繋がるブランドDNAの原点

公開 : 2026.03.25 17:25

3月12日、『アウトモビリ・ランボルギーニ、ランボルギーニ・ミウラ誕生60周年の記念すべき節目を祝う』と題したプレスリリースが発行されました。ここでは歴史的資料として、一部編集を加え全文掲載します。その5本中3本目です。

デザイン面でもパワフルなトレンドを確立

ベルトーネは、フラットな回転式ヘッドライト、ブレーキに空気を送るラジエーターグリル、ほぼ水平に搭載されたラジエーターから空気を逃がすボンネットのスラット面などのデザインを採用し、レーシングカーからこれらのヒントを得ました。この配置はプロトタイプのみに採用されたものでした。

V12エンジンには、ドアの後部と下部にある吸気口から空気が取り込まれていました。黒いスラットは通気性を高めるためのカバーとして使用されると同時に、デザイン面でもパワフルなトレンドを確立しました。

ランボルギーニ・ミウラP400S
ランボルギーニ・ミウラP400S    アウトモビリ・ランボルギーニ

ミウラのデザインは、現在でも駆動系から空気の流れを効果的に制御する秀逸なソリューションとされています。それ以前に一般的だったクロームトリムに代わって採用された黒色アルマイト加工が施されたトリム、さらにエンジンとトランスミッションの配置は、その後の数年間にわたるトレンドとなりました。

ミウラは車高が低いだけでなく、そのエンジンレイアウトのおかげで、全長もわずか4.36mとコンパクトなサイズでした。今日では、そのデザインは自動車史における最高傑作のひとつとされており、パワーとエレガンスを兼ね備えたスポーツカーとして評価されています。

大胆かつ高度にカスタマイズ可能なカラーパレット

また、ミウラは顧客の要望に応じて、印象的なカラーでボディワークを仕上げられるため、大胆かつ高度にカスタマイズ可能なカラーパレットを提供する初のスーパースポーツカーのひとつとなりました。

選択できるカラーは、主に以下のようなものがありました。

ランボルギーニ・ミウラP400S
ランボルギーニ・ミウラP400S    アウトモビリ・ランボルギーニ

Azzurro Mexico Metallizzato(メタリックライトブルー)
Bianco Miura(ホワイト)
Bleu Miura(ブルー)
Lucidel Bosco Metallizzato(メタリックブラウン)
Blu Notte(ダークブルー)
Blu Tahiti Metallizzato(メタリックブルー)
Rosso Corsa(レッド)
Nero Cangiante(ブラック)
Giallo Fly(イエロー)
Giallo Miura(イエロー)
Argento Indianapolis Metallizzato(メタリックシルバー)
Rosso Granada Metallizzato(メタリックレッド)
Azzurro Cielo(ライトブルー)
Arancio Miura(オレンジ)
Oro Metallizzato(メタリックゴールド)
Verde Rio Metallizzato(メタリックグリーン)
Verde Scuro(グリーン)
Verde Miura(グリーン)
Rosso Miura(レッド)

この比類のない多様なカラーバリエーションは、ランボルギーニが60年以上にわたって高度なカスタマイズ性を備えた車両を提供し続け、今日ではブランドDNAの中核を成すパーソナライゼーションの取り組みを先駆けて実践していたことを物語っています。

記事に関わった人々

  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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