本国発表からわずか12日! 新型オープンモデル『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』が日本初公開【元専門誌編集長の視点】

公開 : 2026.03.25 18:00

フェラーリ・ジャパンは3月24日、『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』を日本初公開しました。ローマ・スパイダーの後継となるFRの『2+』オープンモデルです。元フェラーリ専門誌編集長である編集部ヒライがレポートします。

3年前に登場したローマスパイダーの後継

3月24日午前中、フェラーリ・ジャパンは新型オープンモデル『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』をメディア向けに日本初公開した。

アマルフィ・スパイダーは3月12日にイタリア本国で発表された、フェラーリが言うところの『2+スパイダー』。昨年7月2日に発表されたクーペ、『アマルフィ』のオープンバージョンで、ほぼ3年前となる2023年3月16日に登場したローマ・スパイダーの後継にあたる。

3月24日、新型オープンモデル『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』が日本初公開。
3月24日、新型オープンモデル『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』が日本初公開。    上野和秀

フロントにF154型と呼ばれる3855ccの90度V型8気筒ツインターボを搭載しリアを駆動するパワートレインは、ローマ、ローマ・スパイダー、アマルフィと受け継いできたもの。

もっと遡れば2008年に登場したカリフォルニアが起源となるが、その後継となるポルトフィーノも含めてリトラクタブルハードトップを持つモデルだった。しかし、ローマからはクーペとソフトトップを持つオープンの2モデル体制となっている。その大きな特徴となるソフトトップの開閉時間は13.5秒で、60km/hまでは走行中でも操作が可能だ。

スペックは基本的にクーペのアマルフィと同様となる。具体的に異なる点は、全高が4mm高い1305mm、車重が86kg重い1556kg、前後重量配分が前後50対50から48対52となり、ソフトトップがある分だけラゲッジ容量が273Lから255L(ルーフクローズ時)へと減っているくらい。

他も0-100km/hは同じ3.3秒だが、0-200km/hが9.0秒から9.4秒に低下……というように、重量以外はほぼ誤差の範囲だ。

エンツォがこよなく愛したオペラ

午前中に都内のホテルで開催されたお披露目イベントは、世界的オペラ歌手である中丸三千繪さんと樋口達哉さんによる歌唱から始まった。

背景のモニターには南イタリアにある海岸都市『アマルフィ』の美しい映像が流れ、一気にその世界に引き込まれる。中丸さんはイタリアでエンツォ・フェラーリと同じコメンダトーレ(勲章)を授与されていて、また、エンツォがオペラをこよなく愛し、ルチアーノ・パバロッティとも親交があったというエピソードもアナウンスされ、納得の演出となった。

お披露目は世界的オペラ歌手、中丸三千繪さんと樋口達哉さんによる歌唱から始まった。
お披露目は世界的オペラ歌手、中丸三千繪さんと樋口達哉さんによる歌唱から始まった。    上野和秀

その後は、フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のドナート・ロマニエッロさんによる挨拶、イタリア本国から来日したプロダクトマーケティングマネージャーのマッティア・メッジョリンさんによるプレゼンテーションと続き、いよいよ実車のアンベール。

ふたたび中丸さんが登壇し、プッチーニ作曲、ジャンニ・スキッキより『オ・ミオ・バッビーノ・カーロ(私のお父さん)』を歌唱したのは、まさに圧巻の光景だった。

今回、それぞれのコメントを通じて感じたのは、非日常的なパフォーマンスの高さと、日常にあるラグジュアリーライフの両立だ。

プレゼンテーションで画面に映し出された要素は、最高出力640ps、0-100km/h加速3.3秒、開閉時間13.5秒&60km/hまで可能、5層になるソフトトップの快適性、そしてクローズ時の荷室容量255Lでふたり分のスーツケースを収納可能という部分のみ。

口頭での技術的解説はもちろんあったが最低限といった印象で、それよりはデザインも含めたラグジュアリーな雰囲気や、実用性も兼ね備えていることを強調しているように感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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