本国発表からわずか12日! 新型オープンモデル『フェラーリ・アマルフィ・スパイダー』が日本初公開【元専門誌編集長の視点】

公開 : 2026.03.25 18:00

ボディカラーはアマルフィ海岸の色調をイメージ

お披露目されたアマルフィ・スパイダーのボディカラーは、アマルフィ海岸の色調をイメージされたという『ヴェルデ・コスティエラ』。今回はオレンジに近い印象の『ロッソ・トラモント』と合わせた2色が、3月12日にローンチカラーとして公開されている。

実車はいかにもラグジュアリーな海岸リゾートが似合う鮮やかな印象で、よく見ると、ソフトトップもヴェルデ(緑)になっている。しかも同じ素材がシートバック、センターコンソール、ドアのインナーパネルにも使用されており、そのセンスの高さに圧倒された。

緑のソフトトップと同じ素材をシートバックなどにも使用しコーディネート。
緑のソフトトップと同じ素材をシートバックなどにも使用しコーディネート。    上野和秀

ちなみにこうしたコーディネートはローマ・スパイダーの時から試みているが、アマルフィ・スパイダーではその使用範囲を拡大したそうだ。

さて、今回の本国発表から2週間も経たないうちの日本初公開は、いかにも早いタイミングと言える。トランプ関税に苦しむアメリカ市場、不況が伝わる中国市場、戦争の起きてしまった中東市場を横目に見つつ、日本市場へ期待値の高さを表している。もちろん、週末にF1日本GP開催を控えており、その関連イベントに合わせたという側面もあるだろう。

円安という大きな課題を抱える日本市場

その一方で、日本市場は円安という大きな課題を抱える。発表会後に開催されたグループインタビューでロマニエッロさんに聞いたところ、2021年から2025年にかけてフェラーリの日本価格は約24%上昇したが、それでも現在の為替レートで換算するとまだ欧州での価格より低いという。

しかし、価格にその全てを転嫁することは現実的ではないとロマニエッロさん。そして例え話として、不動産や株価の上昇比率と比べるとフェラーリの日本価格上昇は低く、「フェラーリ・ジャパンは頑張っているほうだ」とその胸の内を明かした。

グループインタビューでメディアの質問に答えるドナート・ロマニエッロ社長。
グループインタビューでメディアの質問に答えるドナート・ロマニエッロ社長。    平井大介

その上で、フェラーリ・アマルフィ・スパイダーの価格4061万円をどう判断するかはカスタマー次第となるが、少なくともイタリアらしい演出が溢れる会場で、筆者が実車に魅せらたことは事実。まずは、外の光を浴びている姿と対面する日を心待ちにすることとしよう。

フェラーリ・アマルフィ・スパイダーのスペック

フェラーリ・アマルフィ・スパイダー
[ ]内はアマルフィ

●パワートレイン
タイプ:90度V型8気筒ツインターボ
総排気量:3855cc
ボア×ストローク:86.5×82mm
最高出力:640ps/7500rpm*
最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
最高回転数:7600rpm
圧縮比:9.4:1
比出力:166ps/L
●サイズ&重量
全長×全幅×全高:4660×1974×1305[1301]mm
ホイールベース:2670mm
トレッド:フロント1652mm リア1679mm
乾燥重量:1556[1470]kg*
重量配分:フロント48[50]% リア[50]52%
燃料タンク容量:80L
トランク容量:255L(ルーフクローズ時)/172L(ループオープン時)[273L]
●タイヤ&ホイール:フロント245/35R20&8.0J リア285/35R20&10.0J
●ブレーキ:フロント390×223×34mm リア360×233×32mm
●トランスミッション&ギアボックス:8 速デュアルクラッチF1 DCT
●電子制御:EPS/VDC/ABS with EBD/F1-TCS/E-Diff3/SSC6.1/FDE 2.0/SCM-E Frs/ABS Evo(マネッティーノの全ポジションで稼働)
●パフォーマンス
最高速度:320km/h
0-100km/h:3.3秒
0-200km/h:9.4[9.0]秒
乾燥パワーウェイトレシオ:2.42kg/ps*
100-0km/h:30.8m
200-0km/h:119.5m
●燃料消費量:ホモロゲーション取得申請中[11.2L/100km]
●CO2排出量:ホモロゲーション取得申請中[254g/km]
*オプション装備車

フェラーリ・アマルフィ・スパイダー
フェラーリ・アマルフィ・スパイダー    上野和秀

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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