なぜN-BOXベースではない?『ホンダN-ONE e:』開発責任者に聞く、選択の理由とMM思想の具現化

公開 : 2026.04.27 11:45

二極化する軽自動車市場

最後に、現在の軽自動車市場と、そこから考えるEVについて伺ってみた。堀田さんは、市場が二極化すると考えているという。

現在、国内市場のうち軽は約4割で、スーパーハイトが全盛だ。そしてコンパクトカーよりも装備が充実したクルマも多い一方、低価格というニーズも根強いのが現状だ。

N-ONE e:は『素』を提供することを考えているという。
N-ONE e:は『素』を提供することを考えているという。    平井大介

その中でN-ONE e:は『素』を提供することを考えているという。

「素を提供するには、素性の良さ、シンプルで使い勝手が良く、飽きが来ないことがポイント。愛らしいエクステリアのデザインに対して、室内はすっきりシンプルであることです。ガチャガチャしたデザインは、使い込んでくると飽きてしまう。

そういった『飽きる』、『使いにくい』というお客様の不満や悩みは、必ず解消しないといけない。自分のクルマとしてどんどん使い込んで、使いやすいとも思わなくなるぐらいにならないと、多分ダメなんですね」

つまりは『不満がない』ところが、最高の位置づけなのだという。

「N-ONE e:もそういった視点でしっかり作り込み、室内にはいろいろな物が置けるように検討しました。使い勝手の良さなどを含めた、素の良さが追求できたクルマになっていると思います」

まさにホンダの神髄『MM思想』をしっかりと具現化し、N360の意思を受け継いだN-ONE e:。ユーザーにとって必要にして十分な機能とともに、広い室内空間を確保する。これこそが今ホンダが世に問うべき電気自動車なのだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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