批判された初代『X5』、実力以上に速く見えるオープンモデルなど 物議を醸したBMW 29選(中編) 失敗を恐れない果敢さ

公開 : 2026.05.04 11:25

BMW Z8(1998年)

販売面では成功しなかったものの、BMWが誇りとする507の影響を部分的に受けたZ8。当時のM5にも搭載されていた4.9L V8エンジンという印象的なパワーユニットを備えている。

その出来栄えは賛否両論だった。AUTOCARのある回顧記事では、「見た目は素晴らしいのに、運転するとがっかりするクルマ」と評されている。

BMW Z8(1998年)
BMW Z8(1998年)

BMW X5(1999年)

あらゆるメーカーがSUVを生産している今となっては、四半世紀前にBMWがSUVを発売したことがどれほど奇異に映ったか想像し難い。

「BMWが作るべきクルマではない」という厳しい批判もあったが、X5の優れた走行性能とハンドリングへの称賛によってかき消された。4世代を経て、今なお現役である。

BMW X5(1999年)
BMW X5(1999年)

BMW 7シリーズ(2001年)

BMWのデザインに対する現代的な批判は、チーフデザイナーのクリス・バングルが手がけた4代目7シリーズから始まった。その特徴的なリアデザインは当時、かなり物議を醸した。

7シリーズではまた、BMW独自のインフォテインメント・システム「iDrive」が初めて導入された。間違いなく画期的なシステムだったが、少なくとも初期バージョンにおいては操作が非常に難しいと批判された。

BMW 7シリーズ(2001年)
BMW 7シリーズ(2001年)

BMW Z4(2003年)

Z3直系の後継車として登場したZ4は、ロードスターとクーペの2種類のボディタイプが用意された。しかし、これは後に問題を引き起こした。格納式メタルルーフを備えたクーペ・コンバーチブル(CC)が人気を集め始めており、市場調査の結果、Z4は一部ユーザーの購入対象にならないことが判明したのだ。

既存モデルにそうしたルーフを組み込むことは現実的ではない。そこでBMWは、2009年発売の2代目Z4をクーペ・コンバーチブルとしたのである。

BMW Z4(2003年)
BMW Z4(2003年)

BMW 1シリーズ(2004年)

1シリーズは主に小型ハッチバックとして販売されたが、クーペやコンバーチブルもラインナップされていた。他のメーカーであれば、ほぼ間違いなく前輪駆動となっていたであろうタイプのクルマだ。

後輪駆動のため、トランスミッションの各種部品が、本来なら乗員や荷物のために使えたはずのスペースを占めることになったが、前輪駆動を目の敵にする人々からは高く評価された。

BMW 1シリーズ(2004年)
BMW 1シリーズ(2004年)

(翻訳者注:この記事は「後編」へ続きます。)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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