【連載:清水草一の自動車ラスト・ロマン】#33 スッポン丸、それもまた自動車ロマン!

公開 : 2026.05.01 12:05

328は何もかもが最高!

そのようにして私とスッポン丸は、老後の穏やかな日々を過ごしている。乗らないし要らないのに、なぜ所有し続けているかというと、フェラーリ328は『何もかもが最高!』だからである。

デザイン最高、サウンド最高。後期型ゆえに超アンダーステアだが、古いのでしっかり不安定。スピード感がものすごく高い。首都高を流れに乗って走るだけで、生死を賭けた空中戦気分が味わえる。

首都高を流れに乗って走るだけで、生死を賭けた空中戦気分が味わえる!
首都高を流れに乗って走るだけで、生死を賭けた空中戦気分が味わえる!    平井大介

時に最高なのはジャンクションを駆け上がる時だ。あれはもう第二次大戦のレシプロ戦闘機がエンジン全開で上昇中! みたいな感じである。車庫に置いてあるだけで、その絶頂感がよみがえる。だから乗らなくても満足できるんです!

ところで俺の328、いまいくらくらいになってるのか? エノテン(中古フェラーリ専門店コーナーストーンズ代表の榎本修氏)に聞いてみた。

「1600万円から1700万円で買い取らせていただきますよウフフ~!」

おー、やっぱり値上がりしてるんだな。売れば儲かっちゃうんだな。売らないから儲からないけど。

そんな静かな日々に、久しぶりに晴れ舞台がやってきた。同業者の自動車ライター、渡辺敏史氏に試乗してもらうことになったのだ。ナベちゃんは我がフェラーリ328をどう評価するのか?

(つづく/隔週金曜日掲載、次回は5月15日金曜日公開予定です)

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    清水草一

    Souichi Shimizu

    1962年生まれ。慶応義塾大学卒業後、集英社で編集者して活躍した後、フリーランスのモータージャーナリストに。フェラーリの魅力を広めるべく『大乗フェラーリ教開祖』としても活動し、中古フェラーリを10台以上乗り継いでいる。多くの輸入中古車も乗り継ぎ、現在はプジョー508を所有する。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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