フォルクスワーゲン傘下『セアト』に新展開 数年ぶり新型車投入、独自ラインナップ構築へ クプラとの違い明確に

公開 : 2026.06.02 07:05

セアトが果たすべき役割

2035年以降も新車販売を続けるのかという質問に対しては、「そう願っています」という答えが返ってきた。ハウプト氏は、クプラとは異なるブランディングや、低価格のガソリン車を販売するという役割の違いを強調した。

「ブランドの位置付けはまったく異なり、顧客層も異なります。そして、欧州ほど電動化が進んでいない海外市場を忘れてはなりません」

マイナーチェンジを受けたセアト・イビサ(英国仕様)
マイナーチェンジを受けたセアト・イビサ(英国仕様)    AUTOCAR

「当社は非常に満足しています。これは現在進めている戦略の一環であり、単なる偶然ではありません。当社は依然として両ブランドに強く注力しています」

最近、クプラから新しい小型EV『ラヴァル』が発表されたが、セアトが装備を簡素化した安価なバージョンを販売する計画はあるのだろうか。この質問に対し、ハウプト氏は次のように答えた。

「決してそのようなことはしません。なぜなら、両ブランドの差別化を維持する必要があると考えているからです。ラヴァルはクプラ独自のモデルです。クプラ車の装備を削ってセアト車にするようなことは、正しい戦略ではありません」

「両ブランドには独自のDNAが必要であり、それぞれが独自の道を切り開かなければなりません。そのため、セアトのロゴを付けたラヴァルが登場することは絶対にありません」

クプラ車は完全独自開発の道へ

ブランドのDNAを強化するため、今後のすべてのクプラ車は、アテカレオンのようにセアト車を改良したものではなく、完全に独自開発されたものになるという。

「振り返ってみれば、(セアト車をベースとすることは)賢明な判断だったと思いますし、レオンに関しては良い機会を活かすことができました。しかし、将来を見据えた戦略の一環として、両ブランドで完全に異なるラインナップを持つ必要があります」

「同じようなことは繰り返さないと思います。クプラ・レオンもセアト・レオンも成功していますが、今は両ブランドのDNAをそれぞれ守っていくことが重要です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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