英国製スポーツの再来 ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(1) 1t切りボディへ250psの4気筒NA エリーゼ終了を悲しんでいる方へ

公開 : 2026.06.11 18:05

クルマの一部になったような包まれ感

ドアを持ち上げシートへ腰を下ろすと、古いランボルギーニの印象と重なる。同社の技術者は、人間工学よりプロポーションの美しさを優先したことを認めている。高身長の人は特に、太いサイドシルが生む乗降性で実感するはず。

キャビンが、A110より狭いことは事実。とはいえ、頭上空間を確保するためルーフ部分は巧妙にえぐられ、座面から天井まで940mmが確保されている。

ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(英国仕様)
ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(英国仕様)

シートクッションやシフトノブの位置などは、オーナーに合わせて調整可能とのこと。小柄なドライバーなら、背の高いトランスミッション・トンネルと相まって、クルマの一部になったような包まれ感へ惹かれるだろう。

スウェード風クロスが貼られたダッシュボード越しにフェンダーの峰が見え、運転席からの視界は広々。後方視界もかなり優れるが、一応バックカメラも備わる。

マツダMX-5を意識したシフトレバーのタッチ

ダッシュボードは、アナログメーターや物理スイッチが整列したシンプルなデザイン。ステアリングホイールのリムは、ソフトなレザーで巻かれる。シフトレバーのタッチは、秀抜なマツダMX-5(ロードスター)のそれを意識したそうだ。

ダッシュボード中央には、ソニー社製の2DINデッキ。高級感がある送風口と、やや不釣り合いに見えることは否めない。それでも、アップル・カープレイとアンドロイド・オートには対応し、USB-Cポートも用意されている。

ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(英国仕様)
ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(英国仕様)

内装は、全体的に上質な素材で構成されているものの、雰囲気の統一感はもう少し高められるだろう。オーナーの好みで、カスタマイズ可能だが。車内の小物入れは限られるが、ボディの前後には、マセラティMC20のように荷室が用意されている。

気になる走りの印象とスペックは、ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0R(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ウェルズ・ヴェルティージュ 2.0Rの前後関係

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