アウディ新型『A6オールロード』発表 オフロード対応の高級ステーションワゴン復活 全幅は110mm拡大

公開 : 2026.06.19 07:45

アウディの『A6オールロード』が復活しました。通常のA6より34mm高い車高を誇り、スキッドプレートなどを追加することで本格的なSUVに匹敵するオフロード性能を備えています。舗装路での快適性も両立。

標準仕様と大きく異なるシャシー

アウディは、ステーションワゴン『A6』の車高を上げ、SUVに匹敵するオフロード性能を持たせた新型『A6オールロード』を発表した。前世代の販売終了から数年ぶりの復活となる。

オフロード対応のステーションワゴンとしては、ボルボV90クロスカントリーやメルセデス・ベンツEクラス・オールテレインなどが存在するが、今では多くのライバルが姿を消しつつある。アウディはこのニッチ市場に再び火をつける構えだ。

アウディA6オールロード
アウディA6オールロード    アウディ

アウディの技術責任者ルーヴェン・モール氏は、新型A6オールロードを「アウディのラインナップにおけるアイコン」と表現した。以前のモデルのように、オンロードでの快適性と悪路走行性能の両立を目指したという。

その鍵となるのはシャシーの大幅な改良だ。これにより、オールロードは標準仕様のA6とは根本的に異なり、特注のサスペンション設定やステアリングシステムなどが主な特徴となっている。

最も顕著な変更点は、最低地上高が34mm増加したことだ。アクティブエアサスペンションには55mmの調整幅があるため、最も極端な設定ではさらに15mm高くなる。その際、ショックアブソーバーが高さに合わせて調整される。

通常のオンロード走行では乗り心地を重視した「コンフォート」モードが選択でき、車高を20mm下げてハンドリング精度と安定性を高める「ダイナミック」モードもある。どのモードでも、120km/hを超えると燃費向上のため自動的に20mm車高を下げる。

マイルドハイブリッドとPHEVを用意

オールロードではレスポンスとフィードバックを向上させるため、ステアリングマウントの剛性を高めている。またアウディによると、最大5度の操舵角を持つリアアクスル(オプション)により、機敏性が向上し、最小旋回円(直径)を最大1m短縮できるという。

こうしたメカニカルなアップグレードは、エクステリアデザインにも反映されている。ボディ幅は標準のA6より110mm広く、前世代のオールロードよりも84mm広い。これは、前後輪のトレッド幅の拡大とタイヤのワイド化、さらに車体下部を覆う保護クラッディングによるものだ。

アウディA6オールロード
アウディA6オールロード    アウディ

フロントにはオールロード専用デザインのグリルを採用し、独自のエアインテークを備えている。タフなスキッドプレート、ディフューザー、サイドスカート、ルーフバーなども独自のデザインだ。ホイールは、19インチ、20インチ、21インチのサイズが用意されている。

パワートレインは、最高出力299psと最大トルク59.2kg-mを発生するマイルドハイブリッド仕様の3.0L V6ディーゼルエンジン、あるいはオールロードとしては初採用となるプラグインハイブリッドシステムから選択できる。後者は2.0L直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターと20.7kWhのバッテリーを組み合わせ、最大95kmの電気走行が可能だ。

新型A6オールロードは6月18日からドイツで発売され、価格は7万7250ユーロ(約1425万円)からとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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