フィアット、レトロな4人乗りマイクロカー欧州発売へ 現代版『600ムルティプラ』2028年登場予定

公開 : 2026.07.07 07:05

バチカンの電動化を支援

フィアットはまた、世界最小の国であるバチカン市国と新たに提携し、30台の小型電動マイクロモビリティ群を提供することになった。

トッポリーノとトリスからなる30台は、バチカン市国の日常業務を支援するために使用される。カトリック教会の本拠地であるバチカン市国の面積はわずか約0.44平方キロメートルである。

フィアット・トッポリーノ
フィアット・トッポリーノ

この車両群は、「エコロジカル・コンバージョン2030」と呼ばれるプログラムの一環であり、バチカン市国が2030年までに全車両のゼロ・エミッション化を達成するための支援を目的としている。

最初の20台は、フランソワ氏によってバチカン市国の政府に引き渡された。

初代ムルティプラとは?

初代600ムルティプラは、1956年から1967年にかけて約24万台が生産された。

標準の600の駆動系と『1100』のフロントサスペンションを採用し、1957年のAUTOCAR誌では「戦後登場した小型車デザインの中で最も独創的かつ目覚ましいもののひとつ」と評された。

フィアット600ムルティプラ
フィアット600ムルティプラ

全長はわずか3531mmながら、箱型のデザインと、運転席をフロントアクスルの真上に配置するという設計により6人乗りを実現した。AUTOCAR誌はその外観について、「ムルティプラのシルエットは、変形した長方形に過ぎない」と記しつつも、「魅力的でどっしりとした外観」と称賛した。

その後、フィアットは1998年に、『ブラーボ』をベースにした斬新なスタイリングのミニバンで、ムルティプラの名称を復活させた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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