『ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ』が富士スピードウェイで最後の雄姿! ワンメイクレースマシン初登場から30年、歴史の節目

公開 : 2026.07.11 11:45

ビジネス視点で見た時の現況

予選と決勝レースとの合間に、ランボルギーニのアジア・パシフィックを統括するフランチェスコ・スカルダーニさんと、ジャパンの代表であるパオロ・サルトーリさんにインタビューすることができた。

そこで聞きたかったのは、ビジネス視点で見た時の現況だ。

アジア・パシフィックを統括するフランチェスコ・スカルダーニさん(左)と、ジャパンの代表であるパオロ・サルトーリさん(右)にインタビュー。
アジア・パシフィックを統括するフランチェスコ・スカルダーニさん(左)と、ジャパンの代表であるパオロ・サルトーリさん(右)にインタビュー。    ランボルギーニ・ジャパン

様々なワンメイクレースがある中でこれだけ続いていることに対しフランチェスコさんは、アジア各地を巡る国際的なシリーズであること、イタリア料理を始めとした本格的なホスピタリティがあること、ブランドを軸としたコミュニティが「家族のような絆を生み出している」ことなどを、成功の要因として挙げている。

そういった要素により、「ランボルギーニやモータースポーツへの情熱を分かち合い、週末を共に過ごすプラットフォームが非常に魅力的なものになっている」ともコメント。そして、「市場の要求に流されることなく、着実な成長を追求してきた」とフランチェスコさんは分析している。

また、技術的観点について、来年導入されるテメラリオを例にとって説明してくれた。

テメラリオは1万回転の許容するV8ツインターボが特徴だが、これはまさにレーシングエンジンそのものであり、スーパートロフェオだけなくGT3など、様々なレースから市販車へ技術やノウハウがリアルにフィードバックされている。

それが市販車の魅力、ブランドロイヤリティとなり、ブランドの育成、顧客基盤の拡大という意味からも、「今後何年にも渡って推進していきたい真の資産」だと、力強く語った。

強い関心が集まる来年のテメラリオ・スーパートロフェオ

昨年までは日本のディーラーチーム参戦も見受けられたが、今年は車両の切り替わり時期ということもあり、残念ながら日本からのチーム参戦はゼロとなってしまった。富士にエントリーした日本人ドライバーも1名のみだ。

しかしパオロさんは、来年から導入されるテメラリオ・スーパートロフェオに日本国内からも「強い関心が集まっている」とコメント。エントラントの拡大に期待を寄せた。なお、取材時点でまだ来年のエントリーは間に合うとのことで、気になる方はお近くのディーラーに問い合わせるといいだろう。いきなりレース参戦は難しくても、サーキット走行体験プログラムも用意されている。

来シーズンは全地域でマシンがテメラリオ・スーパートロフェオへと移行する。
来シーズンは全地域でマシンがテメラリオ・スーパートロフェオへと移行する。    ランボルギーニ

さて肝心の決勝レースだが、雨の中、それに負けない情熱的なバトルが繰り広げられていた……とだけ記すことにしよう。

個人的には2008年12月のボローニャ・ショーでお披露目されたガヤルド・スーパートロフェオを現地で取材しており、スーパートロフェオ・アジアも何度となく観戦取材。ディアブロSVRやGTRの記事も、編集として担当してきた。

ということで、国内最後となるウラカン・スーパートロフェオの走行シーンを目に焼き付けることができたのは、歴史の節目という意味で感慨深いものがあった。機会が許されるなら、テメラリオ・スーパートロフェオが富士スピードウェイを一斉に走る姿も目にしてみたいものだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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