ゴルフGTIの究極形態、無限軌道付きSUVに世界一高価なハイパーカー? たった1台しか作られなかった奇抜なクルマ 33選(後編)

公開 : 2026.07.26 11:45

ロールス・ロイス・スウェプテイル(2017年)

ある匿名オーナーの依頼により、数百万ポンドをかけて製作された1台。各メディアで発表された際、インターネット上の掲示板はデザインを酷評する投稿で溢れかえった。しかし、好き嫌いは別として、スウェプテイルはコーチビルディングの黄金時代を彷彿とさせるものであり、それこそがまさにロールス・ロイスのあるべき姿と言えるだろう。

スウェプテイルは、6.75L V12エンジンを搭載したファントムVIIをベースにしている。完成までに4年を要し、ロールス・ロイスの象徴であるパンテオングリルは史上最大規模のものが採用された。その堂々としたプロポーションにもかかわらず、シートは2席しかないため、トランクスペースはおそらくバン並みに広かっただろう。

ロールス・ロイス・スウェプテイル(2017年)
ロールス・ロイス・スウェプテイル(2017年)

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(2019年)

ブガッティが2019年のジュネーブ・モーターショーでラ・ヴォワチュール・ノワールを公開した際、1200万ポンド(約26億円)という価格から「世界一高価な新車」であるとされた。これは匿名のブガッティ愛好家からの依頼で作成されたクルマであり、一時はポルトガルのサッカー選手クリスティアーノ・ロナウドが発注者であるとの噂もあったが、本人はこれを否定している。

ラ・ヴォワチュール・ノワールのベースとなったのは1500psのシロンだが、インスピレーションの源となったのはブガッティ・タイプ57SCアトランティック、とりわけジャン・ブガッティ氏が当初所有していた1台だ。その車両は第二次世界大戦中に失われ、二度と姿を現すことはなかった。ラ・ヴォワチュール・ノワールも一度公の場で披露された以上、今後はあまり公開されることはないだろう。

ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(2019年)
ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワール(2019年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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