エンジン&シャシーが全方位で進化 アストン マーティン DB12 S(1) 700psへ増強し38kg減量 エアロと3色コーデで醸す特別感

公開 : 2026.09.25 18:05

新コーディネートで醸し出される特別感

インテリアは、通常のDB12と大きな違いはないが、ブリッジ・オブ・ウィアー・レザー社の本皮を用いた、新しい3色カラーコーディネートが用意された。表面へ巧妙に凹凸の加工が施され、試乗車では印象的な配色と相乗し、特別感が醸し出されていた。

要所には、「S」のロゴがあしらわれる。一般的なモデルならプラスチックそのままであろうエリアは、アルカンターラで覆われる。センターコンソールやダッシュボードは、カーボンで仕上げることもできる。

アストン マーティン DB12 S(英国仕様)
アストン マーティン DB12 S(英国仕様)

前席側の乗員空間は、ヴァンキッシュと同等に広い。長距離ドライブも、最後まで快適だろう。ダッシュボードは若干高めで、フロントエンジンの上級グランドツアラーであることを主張するが、圧迫感があるほどではない。

通常のコンフォートシートはラインナップから落ち、標準のDB12も含めてスポーツシートが標準に。部分的にクッションが薄いものの、座り心地は素晴らしい。

アップル・カープレイ・ウルトラをタッチモニターへ実装

Sで見逃せない変更点が、タッチモニター・システムへアップル・カープレイ・ウルトラが実装されたこと。アイフォンと高度にミラーリングし、主要なインターフェイスとしても機能する。運転支援システムやエアコンの操作も、ウルトラ上で可能となる。

このソフトウェアは、2026年末にはアストン マーティンの全モデルへ展開予定。デジタルメーターの表示が少し単調になるものの、操作性や機能性は遥かに良い。センターコンソールには物理スイッチが沢山並び、使い勝手を高めている。

アストン マーティン DB12 S(英国仕様)
アストン マーティン DB12 S(英国仕様)

後席側は、子供でも我慢が必要な広さ。手荷物を置くのには丁度いいが。荷室容量は262L。ハッチバックではないため開口部がやや狭く、かさばる荷物は積みにくい。

気になる走りの印象とスペックは、アストン マーティン DB12 S(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アストン マーティン DB12 Sの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事