まだEVではチャレンジャー トヨタ C-HR+(1) bZ4Xの技術をもとに高めた訴求力 車内空間は狭い部類 欧州で競争相手には事欠かず

公開 : 2026.10.01 18:05

同クラスのEVでは狭い部類となる車内空間

目線が少し高めの、運転姿勢は好印象。シートは、ソフトなクッションが良く身体を支えてくれる。ステアリングホイールは小径で、メーター用モニターが高い位置にある。速度などの表示は見やすいが、腕は自然に伸ばしにくく、長時間では疲れそうだ。

プラットフォームはEVへ最適化されたといわれるが、エンジン版のTNGAと設計の少ない部分を共有するとか。その結果、車内空間は同クラスのEVでは狭い部類となる。傾斜したルーフと相まって、後席へ高身長の大人が座ると、髪が天井へ触れてしまう。

トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)
トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)

背もたれはリクライニングできるものの、明らかな余裕が生まれるわけではない。フロアが高めで、脚も自然な角度では伸ばしにくく、E-3008の方が広いことは否めない。荷室容量は416L。後席を倒せば、1207Lへ拡大できる。

スマホと同期しアプリを使うことが日常化?

タッチモニターは、他のトヨタと共通した、シンプル&ベーシックなシステム。カーナビとメディア、スマホとのミラーリングなど、頻繁に利用する項目が個別メニューで用意され、構成を理解しやすく、全体的に動作は素早い。

ただし、一部の機能の名称が特殊。例えば、DRCCはダイナミック・レーザー・クルーズコントロールで、RSAはロードサイン・アシスタントの略だ。筆者は、マニュアルを見るまでわからなかった。発進時に、告知情報を毎回消すのも手間だろう。

トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)
トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)

細かい部分だが、メーター用モニターとフォントが異なるのも気になる。純正カーナビは、EVへの対応内容が基本的なもの。再生メディアの操作時は、マップ画面から切り替える必要もある。スマホと同期し、アプリを使うことが日常化するように思う。

気になる走りの印象とスペックは、トヨタ C-HR+(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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