そろそろ準備したい冬タイヤ ダンロップの新型スタッドレス『ウインターマックス・アイスプロ』は氷上性能特化型で勝負【タイヤの達人が解析】

公開 : 2026.09.27 07:45

不要な緊張感なく走れる

一般道でも試乗することができた。試乗車はボルボXC60+235/60R18。テストコースではどうしても性能の細部に目が行きがちだが、一般道だとマクロ的な視野になり、タイヤの全体像がとらえやすい場面が多くある。

新雪区間では横溝がうまく機能していて、トラクションがかかりやすかった。加速時にはタイヤが路面を噛み、蹴ってくれる感覚があった。

一般道での試乗車はボルボXC60+235/60R18。
一般道での試乗車はボルボXC60+235/60R18。    田中秀宣

半面、新雪のわだちを乗り越えるときに引っかかりを感じる場面があった。もっとも軽くアクセルを踏んで走っているぶんには、わだちでクルマが振られることはほぼなく、安定して走ることができた。

路面がほぼ凍結し、その上に所々雪が張り付いている区間では、テストコースで感じたリアのグリップの良さが、そのまま安心感、安定感に繋がっていた。不要な緊張感なく走れるのが良いと感じた。

試乗会を通じてのウインター・マックス・アイスプロの印象は、アイスグリップの強さが、タイヤのグリップ性能を1ランク上げており、氷雪上性能でもドライブに安心感を与えているというもの。

所々に凍結部分が露出しているような路面でも、視覚的な感覚よりもタイヤのグリップに余裕があった。ロングライフ性を(少しだけ)犠牲にした分のアイス性能上乗せが実感できる、氷雪上で頼もしいスタッドレスタイヤに仕上がっていると感じたのであった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オーバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    田中秀宣

    Hidenobu Tanaka

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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